会社員との二足のわらじでプロダンサーに
投手と打者の二刀流挑戦で話題の日ハム・大谷翔平選手。が、それはあくまで同じ野球という競技のなかでの話。世の中にはもっとかけ離れたジャンルでの二刀流で活躍している人たちがいる。そんな“スーパー二刀流”のすごい人々に、両立の極意を聞いてみた。マジですごいよ!
◆会社員×プロダンサー
リクルートの敏腕営業ウーマンでありながら、ダンサーとしても活躍する平山さゆりさん。
「学生時代、ずっとダンスに夢中だったので、当然ダンサーの道も考えました。が、それだけで生活できるか不安もあったし、女性としてきちんと自立したいという思いも強かった。悩み抜いて、まずは3年、会社員として働きながらダンサーと両立する生活にチャレンジすることに決めたんです」
そもそも性格的に、ひとつのことだけで満足できるのだろうか……という不安もあった。
「新しい世界が見たい、知りたい、という好奇心も人一倍強いんです。就活では『二足のわらじなんて甘い』と厳しく指摘されることもあったのですが、それで自分の可能性を狭めてしまうのは嫌で」
そして、新卒でリクルートに入社。環境にも恵まれたと語る。
「社員の男女比が半々くらいで分け隔てがなく、若手でも活躍できる社風。ベンチャー精神が強く、副業に寛容な風土も合っていた」
入社1年目から、営業としてトップクラスの成績をめざし、表彰を受けるなど活躍。3年目には年間MVPも記録する。一方で、ダンサーとしても積極的にイベント・舞台などに出演。さまざまなコンテストで優勝、入賞を重ねる。
「9時から18時までは会社員として集中して、定時で退社。それから一日平均3時間、ダンスの練習時間を必死で捻出。休日も、ダンサーとしての活動や練習がびっちり。いや、特にツラくはないですよ。二足のわらじを履いているからこそどちらにも集中できるし、どちらの経験も相互にフィードバックできているように感じます」
そんな平山さん、実は近々リクルートを退職するのだとか。
「今後しばらくはダンス中心に活動していくつもりですが、私は職人的にプレーヤーだけを好むタイプじゃない。会社員での経験や人脈を活かして、これからもビジネスとダンスの二刀流で生きていくことになると思います」
【平山さゆりさん】
3歳からバレエ、中学でダンスを始める。’08年リクルート入社後も、プロダンサーとして活動している
― 投手兼打者どころの騒ぎじゃない列伝【3】 ―
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