日本代表が2連覇!リトルリーグ世界一決定戦に全米が熱狂する理由【2013年】
プロ野球、メジャーリーグに高校野球。
野球シーズン真っ盛りの8月、アメリカでは全世界の大人たちを熱狂の渦に巻き込んだ“世界大会”が行われた。リトルリーグの世界一を決める大会、リトルリーグワールドシリーズ(通称LLWS)だ。
1947年から毎年8月にペンシルバニア州ウィリアムズポートで開催されている、歴史と伝統あるこの大会。将来のメジャーリーガーたちが凌ぎを削り合った今年の大会は、つい先ほど、日本代表が見事な優勝を飾り、幕を閉じた。
◆アメリカではWBCを遥かに凌ぐ人気
たかがリトルリーグ、されどリトルリーグ。
LLWSは毎年、米最大のスポーツ専門ケーブル局『ESPN』で全国放送され、メジャーリーガーたちもクラブハウスで中継に釘付けになるビッグイベントだ。米国内におけるその人気ぶりは、歴史の浅いWBC(ワールドベースボールクラシック)の人気を遥かに凌ぐ。
LLWSは毎年、世界各地から選抜された16チームが参加して行われる。8チームはアメリカ国内の各地域から選出され、残り8チームはアメリカ国外(カナダ、メキシコ、カリビアン、ラテンアメリカ、日本、アジアパシフィック、オーストラリア、ヨーロッパ&アフリカ)からそれぞれの代表チームが送り込まれる。アメリカチームが半数を占めるとはいえ、LLWSはMLBのワールドシリーズとは違い、世界各国のチャンピオン達が優勝を争う“真のワールドシリーズ”なのである。
⇒【動画】大人顔負け!LLWS好プレー集 https://nikkan-spa.jp/497203
◆日本代表チームの輝かしい戦績 歴代の日本代表チームは、この大会で素晴らしい結果を残し続けている。2010年は東京都の江戸川南リトルが優勝、2011年は静岡県の浜松南リトルが準優勝、そして2012年は東京北砂リトルが優勝。今年も、2003年に世界一に輝いた名門の武蔵府中リトルが決勝に進出し、見事、カリフォルニアのチュラビスタを下して11年振りの世界一に返り咲いた。 子供たちの一生懸命なプレーを楽しむのはもちろんのこと、この大会がアメリカ国内で爆発的な人気を誇る秘訣は、各チームの実力が拮抗しているため、接戦が繰り広げられるからだ。アメリカでは「結果が予測できない試合こそが、面白い」という考え方が一般的。WBCのような国際大会に見られる、強豪国と新興国の明らかな実力差は、大会の盛り上がりに水を差してしまう。その点、LLWSはプロの世界大会よりも各国の戦力が拮抗しており、観る側が白熱してしまうのは合点、納得がいく。 試合をより楽しむための情報も充実している。大会のオフィシャルサイト(http://www.littleleague.org/worldseries/index.html)には、試合速報はもちろん、出場全選手の紹介や、プレー動画を含むスカウティングレポートまで完備。見事チャンピオンに輝いた日本代表(武蔵府中)のメンバーも、カッコよく紹介されている。(http://www.littleleague.org/worldseries/teams/japan.htm) また、LLWSファンが毎年楽しみにしているのが、各チームの選手たちによる自己紹介ビデオ。選手ひとりひとりがそれぞれ、名前、ポジション、そして「favorite player(お気に入りの選手)」を語っている。このビデオを見れば、今の野球少年たちの憧れのプレイヤー像をうかがい知ることができる。 ⇒【動画】2012 LLWS 日本代表チーム紹介(去年の日本代表、東京北砂リトルの自己紹介ビデオ。中には英語で自己紹介する選手も)
https://nikkan-spa.jp/497203
見事、日本代表が連覇達成した決勝戦は、日本で唯一のマルチ編成スポーツテレビ局『J SPORTS 』で、26日15:00から(再放送は29日15:30 から)中継される。充実したスカウティングレポート片手に、ひたむきな未来のメジャーリーガーたちを応援してみてはいかが? <取材・文/スポーツカルチャー研究所> http://www.facebook.com/SportsCultureLab 海外スポーツに精通したライターによる、メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多様な魅力(=ダイバーシティ)を発信し、多様なライフスタイルを促進させる。日刊SPA!ではMLBの速報記事を中心に担当
◆日本代表チームの輝かしい戦績 歴代の日本代表チームは、この大会で素晴らしい結果を残し続けている。2010年は東京都の江戸川南リトルが優勝、2011年は静岡県の浜松南リトルが準優勝、そして2012年は東京北砂リトルが優勝。今年も、2003年に世界一に輝いた名門の武蔵府中リトルが決勝に進出し、見事、カリフォルニアのチュラビスタを下して11年振りの世界一に返り咲いた。 子供たちの一生懸命なプレーを楽しむのはもちろんのこと、この大会がアメリカ国内で爆発的な人気を誇る秘訣は、各チームの実力が拮抗しているため、接戦が繰り広げられるからだ。アメリカでは「結果が予測できない試合こそが、面白い」という考え方が一般的。WBCのような国際大会に見られる、強豪国と新興国の明らかな実力差は、大会の盛り上がりに水を差してしまう。その点、LLWSはプロの世界大会よりも各国の戦力が拮抗しており、観る側が白熱してしまうのは合点、納得がいく。 試合をより楽しむための情報も充実している。大会のオフィシャルサイト(http://www.littleleague.org/worldseries/index.html)には、試合速報はもちろん、出場全選手の紹介や、プレー動画を含むスカウティングレポートまで完備。見事チャンピオンに輝いた日本代表(武蔵府中)のメンバーも、カッコよく紹介されている。(http://www.littleleague.org/worldseries/teams/japan.htm) また、LLWSファンが毎年楽しみにしているのが、各チームの選手たちによる自己紹介ビデオ。選手ひとりひとりがそれぞれ、名前、ポジション、そして「favorite player(お気に入りの選手)」を語っている。このビデオを見れば、今の野球少年たちの憧れのプレイヤー像をうかがい知ることができる。 ⇒【動画】2012 LLWS 日本代表チーム紹介(去年の日本代表、東京北砂リトルの自己紹介ビデオ。中には英語で自己紹介する選手も)
https://nikkan-spa.jp/497203
見事、日本代表が連覇達成した決勝戦は、日本で唯一のマルチ編成スポーツテレビ局『J SPORTS 』で、26日15:00から(再放送は29日15:30 から)中継される。充実したスカウティングレポート片手に、ひたむきな未来のメジャーリーガーたちを応援してみてはいかが? <取材・文/スポーツカルチャー研究所> http://www.facebook.com/SportsCultureLab 海外スポーツに精通したライターによる、メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多様な魅力(=ダイバーシティ)を発信し、多様なライフスタイルを促進させる。日刊SPA!ではMLBの速報記事を中心に担当
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