スポーツ

野球界にもキラキラネームの波が!?

 去る10月24日、プロ野球ドラフト会議が開かれた。注目の超高校級左腕・松井裕樹は5球団競合の末、楽天が交渉権を獲得。同じく松井を1位指名してクジに外れた日本ハムは、その後も連続で競合してクジで負けるなど、悲喜こもごものドラマがあった。

 そんなドラフト指名選手一覧の載った新聞を見ていて、ふと気づいたことがある。やけに名前のふりがなが目立つのだ。そう、野球界にも一筋縄では読めない、いわゆるキラキラネームの選手が増えてきているのであった。

キラキラネーム

名前のふりがなが目立つドラフト指名選手一覧(10月25日付朝日新聞朝刊より)

 たとえば、巨人の3位は田口麗斗。広島新庄高の投手だが、麗斗と書いて「かずと」と読む。同じく2位は高知高の内野手・和田恋(れん)。男子で野球部でこの名前だと、いかにもからかわれそうであるが、ご両親は「みんなから好かれるように」との願いを込めてつけたそうだ。

 同じ「れん」でも「蓮」と書くのはソフトバンクの1位・加治屋蓮。JR九州の本格派右腕だ。「れん」つながりでは、広島の2位に九里亜蓮(あれん)という選手も。亜細亜大学だから「亜」がつく……というわけではなかろうが、将来メジャーに行っても通用しそうな名前である。

 中日の3位は大商大の捕手・桂衣央利(いおり)。同じく4位はJR東日本の投手で阿知羅拓馬(あちらたくま)と、こちらは名字がキラキラしている。ほかにも、DeNAの5位・関根大気(たいき)、ヤクルトの4位・岩橋慶侍(けいじ)、オリックスの6位・奥波鏡(きょう)など、一瞬戸惑う名前は多い。

 ちなみに、藤浪と大谷が話題をさらった昨年のドラフトでは、日ハムの4位に宇佐美塁大(るいた)という野球をするために生まれてきたような選手がいるかと思えば、オリックスの3位に伏見寅威(とらい)なんてラグビーのほうが向いてそうな選手も。中日の3位の古本武尊(たける)に至っては、日本神話かって話である。

 前出の阿知羅拓馬のように、名前じゃなくて名字のほうが珍しい選手も多い。昨年の阪神の3位は田面と書いて「たなぼ」、4位は小豆畑と書いて「あずはた」だし、広島の4位は下水流と書いて「しもずる」と読む。阪神と広島は昔から珍名を指名しがちで、阪神では伝説の源五郎丸(げんごろうまる)に始まり、近年では(つる)、白仁田(しらにた)、二神(ふたがみ)、一二三(ひふみ)など。広島では往年のエース・北別府(きたべっぷ)も冷静に見れば変わった名前だし、(くら)、(むかえ)、(そよぎ)、(まる)とレギュラークラスに4人も1文字名前がいるのも珍しい。プロ野球選手なんて日本全体からみれば極めて少数なのに、この珍名の豊富さは確率的におかしくないか?

 な~んて、プレーとは全然関係ない話題で選手の皆さんには余計なお世話に違いない。でも、「名は体を表す」ともいうし、名前に注目してみると一味違った野球の楽しみ方ができる……かもよ!? <取材・文/新保信長>





おすすめ記事