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広告代理店&メディア業界に溢れる“元キラキラ女子”30代独身OL、4つの特徴――20代と真逆になった現在

 都内に住む「30代独身OL」と聞いてどのような人物を思い浮かべるだろうか。以前、日刊SPA!では都内に住む30代「引きこもりOL」の地味な日常を紹介したことがある。  それなりに収入が増えたものの、恋人や趣味もなく、休日は家にこもりがち。しばしばメディアで取り上げられるキラキラOLとは真逆に位置する彼女たちの日常を意外に思った人も少なくなかったのではないだろうか。  では、いわゆるキラキラOLと呼ばれていた女性たちの日常はどうだろうか。主にマスコミや広告代理店、IT系の企業に多く生息し、20代のころはチヤホヤされていた彼女たち。やがて多くの同期が社内恋愛や合コンを通して結婚相手を見つけるなか、独身を貫く者もいれば、離婚を経験する者も。決して「キラキラ」とは形容できない30代もなかばに差し掛かった今、彼女たちの多くは港区や渋谷区にあるグレードの高いマンションで悠々自適のひとり暮らしライフを送っている。  だが、その実態を見てみると、その多くは、ファッション雑誌が描くようなオシャレな生活とは言い難い奇妙な生活を送っていた。本記事では、主に広告、出版、WEBメディアに生息する年収600万円以上の30代独身元キラキラOL 21人に聞いた、現在のリアルな生活ぶりやいまの悩みについて紹介しよう。

特徴その1:結婚願望が消去法的になくなる

「『結婚しないの?』という質問に答えるのがいちいちウザいので、『結婚願望はない』と言ってる側面もあります。ないって言ってるのに『え、なんで?』って聞かれるのがウザい。本当にウザい!最近は『ちょっと私フェミ(ニスト)なんで』とか適当に理由をつけて返しますね(笑)」(33歳・大手キー局・港区在住・同志社大学卒) 「それまで、ぼんやりと私って結婚するのかなと思ってたのですが、31歳くらいから結婚願望はないと感じるようになりました。たいてい『結婚できないからそういう結論に至らせたんでしょ』と男から言われますが、それは間違い。今は結婚しない前提で日常生活を送ってるので。だから貯金は100万円もないです。でも、今の立場になった理由を考えてみると消去法的にこうなったと言えなくもないかも」(33歳・広告代理店・港区在住・東京大学卒) 「見た目がちょっと派手なので、銀座でナンパされるとよく恋人や結婚相手の有無を聞かれるのですが、そのたびに面倒くせえって思う。結婚のことを考えるのを放棄してたら結果的に結婚願望がなくなりました」(33歳・大手IT企業・渋谷区在住・慶應義塾大学卒)  独身生活を続けて30代なかばに差し掛かると、かつて自身が抱いていた結婚願望が消去法的に消え、「結婚をしない」という明確な意志が出始めると語る女性が多かった。だが、なかには「これまで一度も結婚願望を抱いたことがない」(34歳・出版・港区在住・慶應義塾大学卒)と答える女性も。 「私みたいな結婚願望ゼロタイプも同業にはわりといますよ。早稲田や慶應クラスの高学歴が多くて、なかには留学経験があったり帰国子女も少なくない。いわゆる『ハイスペOL』なんだから優秀な遺伝子を残して…とたいして仲良くない男に言われるとイラっときます。家族つくれるほどこっちはまともな性格じゃねーんだよって。あと、DINKSも意味がわかんない。別に同棲でいいじゃんって思う。そのうち別れるかもしれないし」(34歳・出版・港区在住・慶應義塾大学卒)  このように、自らの思考が成熟化されているゆえか、彼女たちは結婚に対しては饒舌に持論を語る傾向にある。さらに彼女たちはキャリアにもある共通点を持っている。かつては「社内キャバ嬢」と言われたこともあるというキラキラOLも、30代に入ると自身の振る舞いにさまざまな変化が訪れる。
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転職を繰り返し、バリキャリとは違う道を模索
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