DQN親と侮るな!キラキラネームのアカデミックな法則
昨年の流行語大賞にもノミネートされ、もはや目にしても驚きもしなくなってきた感のあるキラキラネーム。
「この漢字でこんなふうに読むなんてありえない!」「とんだバカ親!www」「暴走族が難しい漢字を使いたがるのと一緒」
と、特にネット上では嘲笑の対象になりやすい。
しかし、一見すると何と読むかわからないキラキラネームも、たくさんのサンプルを見ていくうちに法則性が見えてくるのだという。週刊SPA!4/23発売号で、キラキラネームやイクメン、ベビーカー論争など、育児にまつわる様々なテーマに斬り込むルポ漫画「いくもん!」の連載を開始した中村珍氏はこう語る。
「元々キラキラネームをウォッチするのが大好きで、いろいろとサンプルを集めているうちにいくつかの法則があることを発見したんです。わかりやすいところでは、『心(こころ)』に『愛(あい)』で『心愛(ここあ)』など、漢字の読みをつまみ食いする系。これはキムタクの長女『心美(ここみ)』ちゃんあたりから始まった、クラシカルなキラキラネームメソッドですね」
ちなみに、『心愛(ここあ)』は明治安田生命が毎年発表している女の子の名前ランキングで堂々の7位(12年)。人とは違う個性的な名前を目指した結果、埋没してしまうという皮肉な結果になっている。
続いて、キラキラネームを読む際に苦労するのが「読まない漢字」がある点。これについても中村氏は冷静に分析する。
「たとえば『翔宙瑠(かける)』。『翔』に『瑠』なら『かける』とすぐに読めますが、『宙』が入っていると戸惑いますよね。でもこれは『宙(おおぞら)をかける』という舞台設定ですから、読まなくていいんです。脚本でいうト書き、漢文でいう置き字みたいなものです。ほかにも、キラキラネームにはレ点を使うと腑に落ちる、新たな意味が見つかる名前も多くて、結構漢文のメソッドと共通しているんですよ」
漢文の置き字にレ点……。DQNどころか、キラキラネームには意外とアカデミックな法則が隠されていた!?
★週刊SPA!新連載漫画『いくもん!』(中村珍)第1話を無料公開!
⇒https://nikkan-spa.jp/427981 <取材・文/マッキーナ>
⇒https://nikkan-spa.jp/427981 <取材・文/マッキーナ>
|
『いくもん!』 中村珍が「カヤの外から」問答し、舌鋒鋭く斬り込む ![]() |
![]() |
『週刊SPA!4/30・5/7合併号(4/23発売)』 表紙の人/ナオト・インティライミ 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
【関連キーワードから記事を探す】
満員電車でカバンを前に抱えない人にイラッ。顔に当たって「押し返した」結果、さらに腹立たしい展開に
混雑する電車内、ドア付近で“頑なに動こうとしない”男性にア然。ぶつかると“舌打ち”をして…
終電間際、車内の床に“謎の液体”が流れてきて衝撃。本人は何事もなかったように「無の境地」で…
電車の扉が開くと“我先に”突撃。整列乗車のマナーを無視、ぶつかっても謝らない客に大迷惑
飲食店で働く人がぶっちゃける“イラっとした客の言動”「『同じのください』は困る」「お冷を人数分出しても結局余る」
「月収17万円で子供4人育てた」シングルマザー。家賃5万7000円、食費4万円…「生活保護は早々に断ち切った」理由
54歳、シングルマザーとして歩んだ現役セクシー女優の軌跡。子どもは「ずっと前から知ってたよ」
「粉ミルクは体に悪い」と主張、“母乳を強要する夫”が怪しい動き…「子供がよく眠るようになった」まさかの理由に愕然…
「お年玉は全額子供に渡す」子育て歴20年のミニマリストが力説する“隠さない育児”のメリット。性の話もオープンに
ママ友は作らない、性の話は隠さない。ミニマリストが「子育てでやめてよかった」3つ
この記者は、他にもこんな記事を書いています