更新日:2014年02月20日 13:38
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DQN親と侮るな!キラキラネームのアカデミックな法則

 昨年の流行語大賞にもノミネートされ、もはや目にしても驚きもしなくなってきた感のあるキラキラネーム。 「この漢字でこんなふうに読むなんてありえない!」「とんだバカ親!www」「暴走族が難しい漢字を使いたがるのと一緒」  と、特にネット上では嘲笑の対象になりやすい。  しかし、一見すると何と読むかわからないキラキラネームも、たくさんのサンプルを見ていくうちに法則性が見えてくるのだという。週刊SPA!4/23発売号で、キラキラネームやイクメン、ベビーカー論争など、育児にまつわる様々なテーマに斬り込むルポ漫画「いくもん!」の連載を開始した中村珍氏はこう語る。 「元々キラキラネームをウォッチするのが大好きで、いろいろとサンプルを集めているうちにいくつかの法則があることを発見したんです。わかりやすいところでは、『心(こころ)』に『愛(あい)』で『心愛(ここあ)』など、漢字の読みをつまみ食いする系。これはキムタクの長女『心美(ここみ)』ちゃんあたりから始まった、クラシカルなキラキラネームメソッドですね」  ちなみに、『心愛(ここあ)』は明治安田生命が毎年発表している女の子の名前ランキングで堂々の7位(12年)。人とは違う個性的な名前を目指した結果、埋没してしまうという皮肉な結果になっている。  続いて、キラキラネームを読む際に苦労するのが「読まない漢字」がある点。これについても中村氏は冷静に分析する。 「たとえば『翔宙瑠(かける)』。『翔』に『瑠』なら『かける』とすぐに読めますが、『宙』が入っていると戸惑いますよね。でもこれは『宙(おおぞら)をかける』という舞台設定ですから、読まなくていいんです。脚本でいうト書き、漢文でいう置き字みたいなものです。ほかにも、キラキラネームにはレ点を使うと腑に落ちる、新たな意味が見つかる名前も多くて、結構漢文のメソッドと共通しているんですよ」  漢文の置き字にレ点……。DQNどころか、キラキラネームには意外とアカデミックな法則が隠されていた!?
キラキラネーム

「宙」は漢文でいうところの「置き字」なので読まなくていいのだとか(「いくもん!」より)

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<取材・文/マッキーナ>
いくもん!

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