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勤務中に競馬やエロ動画を見ていても怒られない職場は天国?地獄?

【佐藤優のインテリジェンス人生相談】
“外務省のラスプーチン“と呼ばれた諜報のプロが、その経験をもとに、読者の悩みに答える!

◆ゆう(ペンネーム)会社員 男性 28歳

ブラック企業, 職場 今の会社に勤めて4年目になりますが、うちの会社は一生懸命やればやるほど損する気がします。私の部署では仕事を堂々とサボってたヤツが副主任に任命されたせいで、先輩たちは真面目に働く意欲を失っており、勤務時間中でもスマホで馬券を買ったり、エロ動画を見たりしており、その姿を見るたびあいつらみたいになりたくないなー、といつも思ってしまい、仕事にやる気が起きません。いっそ会社を辞め、再就職しようかなとも思いますが、できることなら自分の力で会社を変えていきたいとも思っております。佐藤さんは、このような会社、どう思いますか?

◆佐藤優の回答

 ゆうさんがどのような職業に従事しているのかわからないので、断定的なことは言えないのですが、一般論として、従業員が勤務時間中にスマホで馬券を買ったり、エロ動画を見ていたりするような職場はかなり劣悪な環境といえます。「それでも給料がもらえるからいいじゃないか」という意見を持つ人がいるかもしれませんが、それは間違いです。資本主義社会では、職場規律がなく、きちんと労働しない従業員ばかりいる会社は、中長期的に生き残っていくことができません。さらにあなた自身の将来を考えた場合も、この会社から転職することを考えたほうがいいと思います。

 ゆうさんは28歳でまだ若いです。このような職場にいても、専門的なノウハウが何も身につきません。それでは将来の展望が開けません。このような会社の文化を、一部の従業員の力によって変えることは不可能です。早く、転職の準備をすべきです。ただし、注意しなくてはならないのは、今の会社とはまったく逆の社風で、極度に競争を重視するブラック企業に入ることです。

<実際、どんなに頑張っても報われない会社というのもあります。月に200時間残業してもまったく残業代がもらえないとか、いつまでたっても最低賃金のままだとか。いわゆるブラック企業というやつです。

 そんなところでどんなにあきらめずに頑張ったところで、何かを得ることができるでしょうか。結局心身ともに消耗して、使い物にならなくなったところでクビになる。何一つプラスはありません。ならば思い切って職場や仕事を変えてみる。その方が新たな人生を踏み出すきっかけになるはずです。>(佐藤優『人に強くなる極意』172~173頁)

 あなたがどのような専門知識を持っているかが、この相談内容からではわからないので、具体的なアドバイスが難しいのですが、営業や企画など、これまで経験している分野があるならば、その経験を生かした再就職を考えるといいと思います。また、自分が最後に出た学校(高校、専門学校、大学のいずれでも構いません)の友達と会って、転職に関する情報を集めてみるといいでしょう。

 再就職先については、有名会社にこだわらないほうがいいと思います。有名会社で、中途採用者を常に求人しているのは、それだけ退職者が多いということです。ブラック企業に近い体質を持っている大企業は意外と多いです。中小・零細企業でも、経営者がしっかりしていれば、躊躇することなく、転職することを勧めます。大企業の契約社員と、中小・零細企業の正社員ならば、中小・零細企業を選んだほうがいいと思います。正社員の身分保障は、企業の規模にかかわらず、強いからです。「悪い夢を見ていた」と割り切って、今の会社から一日も早く逃げ出すことをお勧めします。

【今回の教訓】
ブラック企業で働いても何一つプラスはない

◆募集
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【佐藤優】
’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『読書の技法』『日本国家の神髄』など著書多数

人に強くなる極意
佐藤優 青春出版社

外務省時代から今まで海外の要人や首相、特捜検察などとギリギリの交渉を行ってきた著者の「図太い人間」になるための処世術。常に最高のパフォーマンスを発揮する術がここに。'13年刊

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