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日本のアイドルを世界へ!『KAWAII POP FES by@JAM』台湾公演に密着

 いまや世界の公用語ともいえる「KAWAII」をテーマに、国内から厳選されたアイドルたちをアジアへ送り出す海外公演イベント『KAWAII POP FES by@JAM』。

KAWAII POP FES by@JAM @JAMの海外公演として、昨年5月に香港で第1回公演が開催された同イベントは、その後各国からのオファーが相次ぎ、1月18日、19日に第2回公演が台湾で実施された。

 出場メンバーは公演順に以下のとおり。

【1日目】
水瀬いのり(オープニングアクト)
Dancing Dolls
東京女子流
でんぱ組.inc

【2日目】
アップアップガールズ(仮)
Dorothy Little Happy
SUPER☆GiRLS

 年々、“可愛さ”だけではなく、歌、ダンスのレベルが上がる一方の日本のアイドル達を、台湾の若者はどう見るのか? スケジュールの都合でSPA!記者は1日目だけの取材となってしまったが、現場の模様をお伝えしよう。

KAWAII POP FES by@JAM

会場には多くの台湾の若者たちが押し寄せた

 開催場所は台北市内の「河岸留言」(RIVERSIDE LIVE HOUSE)というライブハウス。まず驚いたのが「こんなに近いところで生ライブを観れるのか?」ということ。集客人数は550人といったところだが、中央のステージをグルリと囲むスタンディング形式の会場のため、それこそ手を伸ばせば届きそうな距離で、アイドル達がパフォーマンスを繰り広げるのだ。そもそも、今回出演するグループたちは、武道館、横浜アリーナなど、1万人規模の観客を動員できるアーティストが揃っていて、この距離で観戦できることは珍しい。これは、海外公演を観戦する際の意外なメリットかもしれない。

 オープニングアクトは『あまちゃん』出演(成田りな役)でも話題となった、声優の水瀬いのり。『気まぐれロマンティック』(いきものがかり)、『innocent starter』(水瀬奈々)といったカバー曲をド迫力の声量で歌い上げる。一気に場を温めたところで、トップバッターのDancing dollsの登場だ。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=580754

Dancing Dolls

Dancing Dolls

 Dancing dolls(以下ダンドル)はそのグループ名どおり、激しいダンスパフォーマンスが信条。メジャーデビュー前から評価が高かった彼女たち。ダンススパッツ姿で颯爽と登場すると、早速、1曲目の『Ring Dong』から全力ダンスを披露する。小気味のいい関西弁のMCで「好きな台湾語はウォー・アイ・ニー(愛してる)です。言葉の意味より、響きが可愛いなって」(Hono)勉強したての台湾語をところどころにまじえていく。

 ダンドルの楽曲といえば、ORANGE RANGE『上海ハニー』の女子ヴァージョンカバー『上海ダーリン』(6曲目)、『踊る大捜査線』の挿入曲で踊りまくる『湾岸ワンダーダーリン』、岩崎良美『タッチ』のサンプリング『タッチ-A.S.A.P』、そしてモーニング娘。の『LOVEマシーン』をサンプリングした『DO JUMP』といった名曲カバーが有名だが、YouTubeで精力的に「踊ってみた」動画を投稿することでも話題になった。そんな特色を生かしたのが5曲目『ダンス作品踊ってみたメドレー』。

 きゃりーぱみゅぱみゅ、ももクロ、Perfumeのヒット曲、そして台湾の人気グループの振付けを完コピして会場をおおいに湧かせた。

★Dancing dolls セットリスト
Dancing Dolls

(写真左から)Asuka、Misaki、Hono、Mii、Kyoka

01:Ring Dong
02:メロメロ(Dance Ver.)
MC
03:hello
04:共犯のメロディー
05:ダンス作品踊ってみたメドレー
MC
06:湾岸ワンダーダーリン
07:sunshine
08:DO JUMP
MC
09:神のまにまに
10:ラズベリーラブ
11:アゲインアゲイン

 続いて登場するのが、昨年末、大盛況だった武道館公演を終えたばかりの東京女子流(以下女子流)。1曲目『Rock you!』では、曲中の「イチ」「ニー」「サンッ」に台湾のファンもかけ声を合わせて一体感はバッチリ。

「イー・チー・ワーン?」(みんな、盛り上がってるー?)

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=580771

東京女子

東京女子流

 リーダー山邊未夢の呼びかけに「盛り上がってるよー」と台湾のファンからのレス。客層は7対3で台湾のファンが多いといったところだが、日本語のMCをフツーに理解しているような反応が随所に見られるなど、日本語の浸透率が驚くほど高い。これには女子流メンバーも「皆さん、日本語お上手ですね、ビックリ」するほどだ。

 ライブは正当派アイドルソングと高レベルのシンクロダンスが融合した2曲目『鼓動の秘密』からダンスナンバーの3曲目『Limited addiction』へと繋ぎ、女子流の引き出しの広さを惜しげもなく見せる。

 女子流のダンスといえば、4曲目『Liar』のゾンビダンスや8曲目『おんなじキモチ』のお口パクパクダンスなど、間奏中に特徴のある振付けを盛り込むことでその愛らしさを際立たせているが、ライブ会場の後ろのスペースでは、彼女たちの振りに合わせて、楽しそうに踊り出す台湾の若者が多かったことも印象的だった。

 9曲目『頑張って いつだって 信じてる』で、純真な少女による応援ソングを元気に歌い上げた後のアンコールでは、『Bad Flower』、『LolitA☆strawberry in summer』とクールで美しい女の魅力を振りまく。

 少女から大人への脱皮。進化を続ける女子流の魅力が台湾のファンにも伝わったに違いない。

★東京女子流 セットリスト
東京女子

(写真左から)小西彩乃、山邊未夢、新井ひとみ、中江友梨、庄司芽生

01:Rock you!
MC
02:鼓動の秘密
03:Limited addiction
04:Liar
MC
05:Partition Love
MC
06:ヒマワリと星屑
07:ちいさな奇跡
08:おんなじキモチ
MC
09:頑張って いつだって 信じてる
10:Bad Flower
MC
11:LolitA☆strawberry in summer

 1日目のトリを飾るのは、でんぱ組.inc(以下でんぱ組)。「アキバから世界へ」の言葉どおり、インドネシア、シンガポール、そしてフランスでのライブで成功を収めた彼女たち、台湾でのライブは今回が3回目だ。

 会場の客層も変わり、最上もがのコスプレなのか、金髪のウィッグをつけた女性ファンの姿もちらほらと見かける。

 でんぱ組の代名詞的な曲『でんぱれーどJAPAN』を皮切りに、本家beastie boysより「かっけー」と記者が個人的に思っている2曲目『sabotage』へと続く。でんぱ組のステージはダンスフロアではなく小劇場の舞台。歌に合わせたコミカルな演技で、早くも摩訶不思議な世界観が会場の空気をつつき込む。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=580792

でんぱ組.inc

でんぱ組.inc

 中国語でのtalkもお手の物で、長い台詞を流暢に話すたびに、会場から拍手と歓声が巻き起こる。

 ひきこもり、ニートだった各メンバーの実話を歌い上げた4曲目『W.W.D』で会場のボルテージは早くも最高潮に。

「生きる場所なんてどこにもなかった、マイナスからのスタート」

 アイドル戦国時代の今、これだけリアルなストーリー性を表現できるのはでんぱ組以外にはないんじゃなかろうか。

 その後も、ステージを縦横無尽に駆け巡り、喜怒哀楽を表現しながら繰り広げられる“でんぱ組ワールド”。そして10曲目『キラキラチューン』後に発表された「台湾での初CD発売」に会場は大コーフン。ラストには3月にリリースされる新曲『サクラあっぱれーしょん』をお披露目。和風テイストとテクノサウンドが融合した、まさにヒャダイン節の楽曲世界であった。

★でんぱ組.inc セットリスト
でんぱ組.inc

(写真左上から時計回りに)夢眠ねむ、相沢梨紗、成瀬瑛美、古川未鈴、藤咲彩音、最上もが

01:でんぱれーどJAPAN
02:sabotage
03:イツカ、ハルカカナタ
talk
04:W.W.D
05:オレンジリウム
06:なんてったってシャングリラ
07:Future Diver
08:VANDALISM
09:でんでんぱっしょん
10:キラキラチューン
talk
11:サクラあっぱれーしょん

 可愛いだけでなく、パフォーマンスのレベルは年々上がる一方の日本のアイドルグループ。それを知る海外の若者は、まだマイノリティかもしれないが、ナマで彼女たちのライブを観る機会が増えれば、その魅力はもっと浸透するに違いない。

 公演終了後、会場の外で熱気冷めやらぬ様子で盛り上がる台湾の若者たちをみて、そんな思いに駆られるのであった。

 @JAMでは今年8月、海外のユーザーも意識した国際音楽見本市”@JAM EXPO 2014”を横浜アリーナで開催する。世界で通用する日本のアイドルグループたちの活躍から、今後も目が離せない。 <取材・文/日刊SPA!取材班>




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