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三池崇史×宮藤官九郎「僕らが童貞喪失で得たもの、失ったもの」

三池崇史×宮藤官九郎

三池崇史(左)と宮藤官九郎

 ヒット作多数の映画監督・三池崇史と、『あまちゃん』のブレイクも記憶に新しい宮藤官九郎がタッグを組んだ映画が公開された。“童貞の潜入捜査官”が主人公の人気コミック『土竜の唄』の実写版『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』である。漫画のノリはそのままに、童貞野郎がヤクザ相手に大立ち回りを繰り広げる超ハイテンション・ムービーだ。「童貞の頃、いいことなんて何もなかった」と語る宮藤に、深くうなずく三池。二大売れっ子作家が、あらためて童貞時代を振り返った。

――童貞の主人公・玲二が途中、童貞を捨てることによってパワーを獲得していきますね。

宮藤:童貞という設定は助かりましたね。初めて女のコとセックスして、すぐイっちゃって。でもまたすぐデカくなって、結局それでもすぐイっちゃいうっていうシーン、あれはぜひやりたかったので。

――三池作品で、ああいうセックスシーンが描かれるのは珍しいですね。

三池:そうですね。主人公がイケメンで、女のコにもガンガンいくタイプだったら、憎たらしいじゃないですか。そういう意味で、童貞という愛されるキャラを描けたと思います。

セックスシーンで、すぐイかないように関係ないことを考えて気を紛らわすっていう試みも、愛らしいでしょ(笑)。それはねえだろっていうものをイメージするのが、なんかね。

――ところで監督は、その“童貞力”めいたものは信じていますか。

三池:確かに、実体験のなかで“何か”が変わったのは間違いないんですよね。誰もがそうだと思うんですけど、何かが変わってて、突然それで男らしく、勇ましくなるということではなくて。振り返ってみると、何かを失くしたって感覚はありますね。けっこう大きなイベント、楽しみを失くしちゃったような。

宮藤:やっぱり“失くしちゃった”っていう感覚なんですね。

三池:うん、なんかね。

宮藤:“童貞喪失”っていうじゃないですか。“捨てる”とか。だからその響きで「失った」って感覚の男が多いんだと思うんですよね。本当は得るはずなのに。でもまあ、あの頃には戻りたくないですけどね。

三池:童貞時代には。

宮藤:まったく戻りたくないです。

三池:(笑)。

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<取材/轟 夕起夫 文/編集部 撮影/スギゾー>

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