大阪市役所は劣悪な「新3K職場」だった!? 休日ナシ、規則だらけ、恐怖政治…etc.
90年代、バブル崩壊とともに誕生した「3K」という言葉。元来、土木建築などに従事する肉体労働者に該当していた3Kは昨今、職業の多様化によって「K」の中身が変化し、ホワイトカラーにも浸食してきている。現代の労働者を蝕む「K」とはいったい何か? 7/8発売の週刊SPA!に掲載されている『[新3K職業]ヤバすぎる裏側』では、過酷すぎてヤバいと噂の職業の舞台裏を徹底取材。「新3K職場」の実態をリポートしている。
ここでは、ことあるたびに何かと話題になる「大阪市職員」の「新3K化」について紹介しよう。
◆大阪市職員の新3K⇒「休暇がない」「規則が厳しい」「恐怖政治」
「休日には“オバケ”が役所にぎょうさん出よりますわ」
橋下徹大阪市長が就任して以来、一変した役所内の様子を市職員の吉田高志(仮名・44歳)さんはこう話す。彼ら市職員の間で言われる“オバケ”とは、休日出勤する職員のこと。成果主義を公務員に求める橋下市長のもと、市職員は「土日祝日はもちろん、代休や有給休暇を返上しての出勤も余儀なくされている」という。
「市サービス向上に関する報告書をどれだけ提出できるか、日、週、月の単位で数値目標があるんです。平日の昼間は窓口対応もあり、到底追いつかない。報告書を書くため、残業も休日出勤も当たり前になってしまいました」
自発的な休日出勤に加え、市職員は、ボランティアも強要される。
「市民マラソンの旗振りや、区民祭りのサクラをやらされます。区役所に勤務していた頃は、同区のゆるキャラの着ぐるみを着て、丸1日踊ったことも。もちろん何の手当ても出ません」
これだけ仕事量が増えたにもかかわらず、残業代は逆に大幅カット。課長補佐の役職に就く吉田さんの月給は33万円+残業代5万円に減額されたという。
さらに、市職員を過酷な労働に追いこんでいるのが、市長を崇拝する“プチ橋下”と呼ばれている上司たちだ。
「やたら規則を盾に、部下に対して威張り散らすので、そう呼んでいます。法や規則で白黒付けたがる市長の真似事なのでしょうが、正直うっとうしい。この前なんて腹痛でトイレに30分長居しただけで『無断で職場を離れた』との理由で、懲戒手続き請求にかけられた職員もいました。それに、嫌煙家の市長の影響で、タバコを市役所に持ち込んだ職員を懲戒処分にしようとする上司もいます。まるで大麻や覚せい剤と同じ扱い……さすがに行きすぎですよ」
橋下市長誕生後、疲弊する吉田さん。彼が心の底から橋下市長の国政転出を願っているのは、言うまでもない。
本特集ではほかにも、「すき家店長」「ケースワーカー」「アプリ開発者」「原発作業員」「LCCのCA」「生保レディ」「地下アイドル」などさまざまな職業の「新3K化」について克明にリポートしている。従来の3K(「キツイ」「汚い」「危険」)を超えた新たなるKの存在とはいったい何か? また、「新3K化した職場で生き抜く方法」についても考察し、明日は我が身なこの社会問題を徹底的に特集しているので、ぜひご熟読されたし! <取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/神林ゆう>
![]() |
『週刊SPA!7/15号(7/8発売)』 表紙の人/壇蜜×アラサーちゃん 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
【関連キーワードから記事を探す】
「ワシがルールだ!」アパートに住む70代迷惑老人に“20代の女性大家”が言い放った「会心の一言」
「ウチの会社、法を犯してます」ブラック企業でも倒産しないカラクリをプロが明かす
「レベル低すぎ。小学生かよ」と暴言し放題!横暴な社長の息子に立ち向かった社員の逆転劇
家庭も職場も父親が支配…絶望する20代男性に、取引先社長が放った“救いの言葉”
災害で電車が運休しても上司は「商談に行け」の一点張り…“超遠回り”した部下を襲った“つらい仕打ち”
東芝の次は?「5年以内に危ない企業」を大予測
ロボットやAIに人間の仕事が奪われる【テクノ失業の恐怖】
「日本のマグロ漁船を労働条件でランキング化している」外国人船員たちの情報交換
企業のAKB「踊ってみた」動画でストーカー被害も…思わぬ余波と社内の複雑な事情
「国民の所得は増えていない」のウソ――“反アベノミクス”に反論
清純派メイクで大変身! 浪速のエリカ様が大阪都構想結果に「今後が気掛かり」
「大阪都構想で何が変わるのか?」住民投票前に基本をおさらい
大阪維新の会、内部抗争で消滅に向かって一直線!?
集団暴行も…凶悪化する大阪ミナミのぼったくり事情
大阪市役所は劣悪な「新3K職場」だった!? 休日ナシ、規則だらけ、恐怖政治…etc.