“職場内盗撮”が増加。デスクの上のコーヒーカップにもカメラが…
近年、職場などの身近な場所での盗撮が問題になっている。
今年3月には、和歌山県内の小学校で着替え中の女児を盗撮したとして25歳(当時)の小学校教諭が逮捕された。
また、同年6月には京都府警関連施設のトイレ個室内に小型カメラを設置し、同僚女性を盗撮していたとして31歳(当時)の京都府警の巡査が京都府警に逮捕されるという不祥事も発生している。
これらの事件は、外部の者ではなく、内部の者が同僚女性や教え子をターゲットにする悪質極まりない犯行であることに特徴がある。
こうした盗撮被害はなぜ防ぐことができないのだろうか。性犯罪業界に詳しい記者はその理由を次のように語る。
「近年発生している職場内での盗撮は『まさかあの人がするなんて』というケースばかり。駅や繁華街などでは盗撮に警戒する女性も、職場内ではその想定をしにくいのでしょう」(記者)
特に職場内での盗撮に使われやすいと言われているのが、オフィスに溶け込むグッズの形をしたカメラだ。
「ペン型カメラは何度も盗撮犯罪に使われていたとして有名ですが、最近ではカフェのテイクアウト時に出される紙のコーヒーカップ型の隠しカメラが使われていると言われます。コーヒーカップがデスクの上に置かれていても、それがカメラだと気づく人はまずいないからではないでしょうか」(記者)
オフィス内の盗撮は、撮られる側の警戒心が薄れることに加え、場所に溶け込みやすいカメラが使われることが事件発覚まで時間がかかることの原因だという。
むろん、こうした犯罪は言語道断で許されるべきものではない。企業には職場内の怪しい動きに常に目を光らせていなければならないだろう。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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