働かずにオタ活を満喫する42歳。なぜ無職でいられるの?
アイドルの“オタ活”と聞くと、ライブのチケット代やチェキを撮るためのCD購入代、ときには遠征費用……と、お金がかかるイメージも強い。実際にアイドルの現場には、給料の大半をオタ活に費やしているという人も少なくない。
そもそもなぜ無職なのか? 藤原さんの経歴を聞くと、気ままに人生を選択してきた過去が明らかになってきた。
「僕は4年制大学を出た後、服飾の専門学校に入学。卒業後はアパレル関係の仕事をしていました。そして、アパレル関係の繋がりで若者向けのファッション誌でライターの仕事をもらうようになって何年かやりましたが、これがキツかった(苦笑)。自分の好きな分野を仕事にしている喜びはあったものの、実働と対価が全然見合っていないんです。
それで、働いた分だけきちんとお金がもらえる時給制の仕事をしようと思って、コンビニで働き始めました。もともと大学で経済を学んでいたこともあって、コンビニの経営に関心があったんですよ。そこでは夜勤で10年働き、店長代理を任されるほどになったので、その頃は月収25万~30万円くらいはもらえましたね」
10年間働き続けたのであれば、そのままコンビニで正社員として安定する道もあったのでは……?
「でも10年間も毎日同じルーティンで働いていると、なんのために働いているのか、意味がわからなくなってくるんですよね。当時はたいしてお金も使っていなかったので、貯金は600万円に到達。思い切ってやめました。それが3年前です」
では、藤原さんがアイドルに目覚めたきっかけは何だったのか。
「コンビニで働いていた頃に、決定的と言えるアイドル体験をしました。好きなロックバンドのライブを観にライブハウスへ足を運んだとき、共演していたアイドルグループのステージに胸を打たれたんです。『こんなにカッコいい女のコたちがいるのか……!』と」
それから藤原さんは、アイドルの“現場”(ライブなど)に出向くようになった。コンビニを退職後もアイドルのライブを観に行く趣味は続き、現在に至るそう。しかし、藤原さんの場合は収入がないので、使えるお金が限られているはずだ。一体どうやって“無職でオタ活”を成立させているのだろうか。
しかし都内在住の藤原明さん(42歳・仮名)は現在無職。にもかかわらず、自分流の楽しみ方でオタ活を満喫しているという。収入がないのに一体どうやって?
働く意味を見失い、職を離れる決断をする
“無職でオタ活”を成立させる無銭ライブ
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