食べ放題の焼肉屋で遭遇した大食い客に店も白旗…肉を3枚重ねでペロリ
とにかく腹いっぱいになるまで食べたいという人に人気の食べ放題。焼肉やしゃぶしゃぶ、ホテルビュッフェなどいろんな種類があるが、「どうせ食べに行くならせめて元を取りたい」と考える人もいるだろう。
某焼肉バイキングチェーンに家族3人で食べに来た団体職員の清水直之さん(仮名・36歳)は、そんな彼らの食いっぷりを隣の席で目の当たりにしたという。
「重量級の柔道選手かラグビー選手のような、とにかく身体の大きい3人組です。見たところ20歳前後で、いかにも食べそうな感じの人たちでした」
注文を済ました3人はすぐに立ち上がり、肉が乗った皿を次々と運び込む。それは自分たちのテーブルを皿で覆いつくすほどで、この時点で清水さん一家が食べた4~5倍の量があったそうだ。
「大食いだとは思っていましたが予想以上でした。しかも、どの皿も肉が山盛りですからね。ウチの娘もその光景に目が釘付けになっていました」
肉の焼き方からしてとにかく豪快。1枚ずつトングで網に置くのではなく、トングを滑らすようにして皿に乗った肉を一気に網の上に落としていた。
「焼けた肉も1枚ずつ味わうのではなく、2~3枚いっぺんに食べていました。しかも、漫画やアニメでしか見たことがないような超山盛りになったご飯にバウンドさせて食べるんです。ちゃんと噛んでるのかなってスピードで食べていて、まるで大食い番組を見ているような気分でした(笑)」
食事中もほとんど言葉を交わすことなく、肉を取ってきては焼いて食べるという作業を黙々と繰り返していた男性たち。飲み物もビールなどアルコールではなく、ウーロン茶などのソフトドリンクで食べることに徹していた。
「皿がタワーのようにどんどんテーブルの上に積まれていき、それがいくつもあるものだから通りかかったほかのお客さんも思わず二度見するほどでした。本人たちはそんな周囲の反応を気にも留めず、相変わらず修行僧のようにひたすら食べ続けていましたけど。ただ、私たち家族以外にも近くの席にいたお客たちはあの異常な食べっぷりから目が離せなくなったのか、チラ見している人が多かったです」
このとき、娘さんの「パパ、あのお兄ちゃんたち、すごくいっぱい食べてるね!」という言葉が聞こえたのか、男性のひとりの食べる手が一瞬止まる。その直後、清水さんの娘さんに向かって、「お兄ちゃんたちは、食いしん坊なんだ」と笑顔で答えたそうだ。
「娘は『そうなんだ! いっぱい食べれてすごいね!』と感心した様子で話していました。食事の邪魔をしてしまったので、すみませんでしたと謝りましたが『いえいえ、気になさらないください!』と逆に恐縮されてしまって。大食いといっても3人とも箸の使い方が上手できれいに食べていましたし、礼儀正しかったのでむしろ好感を抱きました」
ただし、実際には食べ放題のお店の料理は、原価が安く抑えられているものがほとんど。元を取るのは至難の業と言われているが、そんな店側の思惑をあざ笑う大食いモンスターが来店することも。
テーブルを埋めつくすほどの皿には山盛りの肉が
食べ終わった皿がタワーのように積まれていく
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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