ストレスを1分で発散。元格闘家が考案した「心が強くなるストレッチ」
コロナにより、ライフスタイルが一変、働き方も日常生活も大きく変わった。リモートワークで仕事を一人で抱え込んでしまったり、周囲に相談できずひとり悩んでしまったり、ストレスを発散できずにため込んでしまったり――。
そんな時代のニーズにあわせて、体のためではなく、あくまで「強くしなやかな心を作るための、新しいストレッチ法」が誕生した。考案したのは、元格闘家の大山峻護(おおやま・しゅんご)さんと、明治大学教授(言語学博士)の堀田秀吾さん。
大山峻護さんはPRIDEやHERO’Sで活躍し、あのヴァンダレイ・シウバ、ヘンゾ・グレイシー、ピーター・アーツなど名だたる強豪と熱い戦いを繰り広げてきた。また堀田教授は、脳科学や心理学などを駆使して、元気になる方法を研究している。
この「心が強くなるストレッチ」は、大山さんがリング上で強靭なメンタルを保つためにやっていた体の動きをもとに作られた。
科学的に考えれば、心は脳がつくり出すもの。ホルモンや自律神経などの状態が映し出された現象だといえる。そして、ホルモンの分泌や自律神経のバランスには、体の筋肉の状態など、体からの刺激が密接にかかわっている。だとするなら、体を動かして、体から脳にインプットされる情報を操作すれば、心の状態は変えられる。つまり、脳をだますことが可能ということだ。大山さんはこのことを経験的に知っていたのである。
心が弱っていると、ストレス耐性が弱くなり、イライラがおさまらなかったり、やる気が起こらなかったり、気分が落ち込んだり、集中できなくなったりする。
これが、体を動かすことで、解消されたり、改善されたりする、というのが、世界初の「心が強くなるストレッチ」である。
このストレッチは、子どもも大人も気軽に取り入れられるよう、1分程度からできて、しかも、誰でもできる簡単でシンプルな動きが基本となっている。さらに、飽きずに誰もが楽しくできるよう、バリエーションも豊富にいろんな動きが取り揃えられている。
そのやり方を今回はじめて一冊の本にまとめたのが、『科学的に証明された 心が強くなるストレッチ』(アスコム刊)である。
「頭で考えずに、体を動かせ!」「体を使って、脳をだませ!」を合言葉に、とにかく体を動かしてみよう。
元格闘家がメンタルを保つためにやっていた動き
イライラがおさまらない時に
「左手ファイティングポーズ」
イライラがおさまらないとき、怒りでブチ切れそうになった時に。左手の拳を握るだけで、怒りモードがスーッとおさまっていくという。 ①イラっとしたら、左手のこぶしを10秒間握る。 ※座っていても、立っていても、どこでもできる。ただし、右手の拳だと効果がないので要注意。「笑顔スキップ」
「笑顔スキップ」は、同じ側の手と足を同時に動かす、へんてこ動作。動いているだけで、気持ちが上がり、楽しい気持ちになる。怒りを忘れられるという。 ①正面を向いて、右腕を大きく振り上げながら、右ひざを上げてジャンプ。このとき、表情はできるだけ明るく。 ②続けて、左腕を大きく振り上げながら、左ひざを上げてジャンプ。顔は正面を向いたまま、笑顔も崩さないように。 ③さらに、右腕を大きく振り上げながら、右ひざを上げてジャンプ。左右交互に10回スキップを繰り返す。1
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