資産はゼロ。「すべてはコロナのせい」と主張する、困った母親
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、リモートワークの普及や帰省の自粛など、ライフスタイルに様々な変化を必要とされている。なかでも、親や家族と離れて暮らしている場合は、高齢になる親の体調や生活が気になっている人もいるのではないだろうか。
豊さんの父親は、まさに『生きるATM』としてずっと母を養っていたという。そんな母親と縁を切ろうと決意する一件があった。
「母は別居後、別の男性と暮らしていたようですが、戸籍上は僕の母だったため、5年前に僕が結婚した時に式に呼ぶことになったんです。呼びたくはなかったのですが、妻の家の手前、仕方なく。
すると、身内だからと言ってご祝儀もお祝いの言葉もなく、こちらが用意した紋付が入った着物を『顔映りが悪い服なんて着たくない』と言って着るのを拒否。白い服で出席しようとしたので必死で止めました。若いつもりなのか、半袖ドレスにファーが付いたサンダルを生足で履いて出席して、奥さんの実家にひんしゅくを買いました」
そんな母とも、2年前に協議離婚が成立したという。
「父から協議離婚が成立したと聞いて、ほっとしました。僕も結婚式の一件から母とは縁を切っていましたし。それまでは、母が家を出て行ってからも、大学を卒業したり就職のタイミングなどで外で会ったりしていたんですけどね。でも、母は常識がなくお金遣いが荒かったので、縁を切ってからは色々と心配でした」
そんな中、豊さんの予感が的中する出来事が起きてしまう。
田中豊さん(仮名・38歳)もそんな一人。70歳近い両親は関東近県で暮らしているが、ここ数年は疎遠となっているという。
「僕には70歳になる父と、60代の母がいます。僕の母は、僕が20歳の時に家を出て行ってしまったんです。父は大手通信会社に勤務していたのですが、定年退職後も再雇用制度で嘱託職員として働いていました。新興のIT企業に勤めている僕よりも収入が高いことも…。そんな理由から、母は出て行った後も戸籍を抜くのを拒んで、戸籍上ではずっと婚姻関係が継続したままだったんです」
息子の結婚式に、手ぶらで生足で出席する実母
離婚成立後は会うこともなく…
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