かつてV系バンドボーカルだった三崎優太、アイドルグループを結成し武道館を目指す
―[過去は変えられる]―
青汁王子こと、実業家の三崎優太氏は「3年後に武道館でライブをする」という壮大な目標をいきなり立ち上げ、「三崎優太 1億円武道館プロジェクト」を発表。3月、6人のメンバーを加えた男性アイドルグループを結成し、グループ名は「SNi」(すにぃ)と決まったという。いったい、何が起きているのか? プロジェクトの発起人である三崎氏に話を聞いた。
「実は僕は約10年前、21歳の頃、ビジュアル系バンドのボーカルをやっていたんですよ。メンバーとはネットの掲示板で知り合いました。ただ、あまりに売れなくて曲名も思い出せないくらいですが、メンバーが作ったオリジナルの楽曲を、魂を込めて歌っていました。
ライブもやりました。でも、まったく人が入らなかった……。あまりに売れなくて、すぐに活動休止、そして解散に追い込まれることに。だけど、まだ夢を諦めきれてはいなかったんですよね」
三崎氏がビジュアル系バンドのボーカルをやっていたのは驚きだが、実は自身のYouTubeで、V系バンドらしいハイトーンな美声を披露したこともある。
「一緒に武道館を目指すメンバーを募集するオーディションには、ありがたいことに総勢3235名の応募がありました。厳正な審査の結果、6人のメンバーが選ばれ、総勢7人のメンズアイドルグループを結成しました。グループ名もSNSで募集し、1万通以上の案から『SNi』と決めました。これは、自分自身が大きな挫折を味わったときSNSで救われたといっても過言ではないので、『ソーシャルネットワークアイドル』ということでSNiになりました。『すにぃ』と呼びます」
メンバー発表とグループ名決定まで、ツイッターで毎日100万円ずつ、合計1000万円をプレゼントした。三崎氏は、このアイドルプロジェクトに総額1億円を投じるという。「また青汁が何かバカなことをやっている」と思うかもしれないが、これには経営者としての三崎氏の矜持がある。
「経営者になってお金を稼げば人生の選択肢が増えるかもしれない、ということを伝えたいんです。経営者って格好良いんだ、経営者って無限の可能性があるんだ、と。それをもっと多くの若者に知ってほしいし、こうして無謀とも思える、馬鹿げたようでいて、いたって真剣にやっているプロジェクトを成功させることで、経営者の可能性を伝えたいと思っています。
経営とエンタメの融合――。一見相反するこの2つのものを融合させるのは、僕にしかできないことなのかもしれないと思っています。無限の可能性を伝えるべく、経営者という固定概念に囚われず挑戦し続けます。
2020年は新型コロナの猛威により、エンタメ業界は大打撃を受けました。そんななか、無観客ライブやそのオンライン中継など、新しい形でのエンターテインメントの在り方がさまざまに模索されています。一方で、ライブができなくなるアイドルを目の当たりにし、アイドルを目指していたのに挫折してしまう若者のつぶやきも、SNSでたくさん目にしました。でも、諦めるのはまだ早いと思うんです。
会社経営ではそれなりに成功を収めましたが、僕自身もバンドを一度は諦めたり、大きな挫折を味わってきました。しかし、人生は一度切り。常に挑戦しつづけないといけないし、何かに挑戦して大きな結果を得られたとき、『あのことがあってよかった』と思える。それが“過去を変えられる”という真の意味です。
夢を叶える人は『こうなりたい』という強い想いがあって、その夢を叶えるための努力をしています。過去なんて、どうでもいい。その強い想いが、これから未来をつくっていくのです」
一度は諦めた夢さえも叶えることができる――。「過去は変えられる」ということを、再び自らが証明する。<取材・文/横山 薫(SPA!)>1989年生まれ、北海道出身。実業家、起業家。高校を二度退学後、パソコン1台で起業し、18歳で株式会社メディアハーツ(現:ファビウス株式会社)を設立。2017年に「すっきりフルーツ青汁」が累計1億3000万個の大ヒット商品となり、年商131億円を達成。「青汁王子」の異名で、メディアへの露出も多数。著書『過去は変えられる』では、なぜお金配りや若者支援をするのか、その活動の原点などを明かしている。2021年に、若年層を中心にした事業支援を行う自身の活動の一環として「青汁学院大学 D2C学部」を開校。『過去は変えられる』 青汁王子と呼ばれた「三崎優太」のすべてが、今、明らかになる! |
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