「コロナ禍で仕事がすべてなくなった」レースクイーンが見出した活路
モータースポーツに欠かせない「レースクイーン」。白熱するサーキットでのレースに華を添え、立ち振る舞う様子は憧れの“アイコン”的存在とも言える。しかし2020年に襲った新型コロナの影響で、モータースポーツの祭典はことごとく中止に追いやられる。まさにそこを主戦場にしていたレースクイーンの多くは、ライブ配信アプリを使ったライバー活動に取り組むようになり、生き残りをかけて必死だ。
新谷さんは国内最高峰のレースといわれる「Super GT」でレースクイーンを務めている。国内外から多くのレースファンが駆けつけるモータースポーツの祭典でいわば“レースの花形”として活躍してきたわけだ。
そんな新谷さんだが、レースクイーンを始めたきっかけは何なのか。
「高校時代にアルバイトでスーパーのレジ打ちやテレアポの仕事をやっていたのですが、ずっと同じことを繰り返すルーティン作業が苦手で……。どうしても、長く続かなかったのですよ。そこでイベント系のお仕事を探すようになりました。イベントは短期間のお仕事なので色々な場所に行けるし、様々な境遇の人とも出会えるのでとても楽しかった。
そのうち、イベントコンパニオンの事務所に入ることになり、社長からレースクイーンのオーディションを紹介されたことが、そもそものきっかけになりますね」
大学進学後も平日は学業に専念しつつ、土日は展示会や発表会などのイベントコンパニオンに精を出した新谷さん。
レースクイーンという仕事を知ったことでオーディションにも挑戦するようになり、最初につかんだのはオートバイレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」のレースクイーンだったそうだ。
さらに、レースクイーン以外にテキーラブランド「クエルボ」を売るクエルボガールの仕事もこなしていたという。
「大学生だった当時は、東京や大阪でメジャーだったクエルボを名古屋でも広めるという動きがあって、名古屋の初代クエルボガールを務めさせてもらったんです。他の案件に比べて拘束時間が短く、かつ報酬も良かったので、興味を持って最初は求人応募しましたね。
お酒はあまり飲まないタイプで、クエルボ自体も知らなかったんですが……。でも、『せっかく楽しく仕事するなら飲めるようになろう』とテキーラを飲む練習をしました。おかげで今ではお酒好きになったんですよ(笑)」
レースクイーンやモデルを中心に活動する新谷桐子さん(27歳)もその一人。今回はコロナ禍を乗り越えるために取り組んでいることや、レースクイーンにかける想いについて新谷さんに聞いた。
ルーティン作業が苦手でイベントコンパニオンの世界へ
大学時代は週末フル稼働。テキーラガールの仕事もこなす
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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