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「両親を特殊詐欺の魔の手から守れ」見逃してはいけない7つのシグナル

70~80代の年老いた親は常にリスクに晒されている。だが、離れ離れに暮らしていると、そのわずかな異変に気づくことは難しい。病気、犯罪、異性の影……そんな見えない脅威から老親をイチ早く守る術を伝授! 特殊詐欺の手口は年々巧妙化している。年老いた親を詐欺の魔の手から守るためにすべきことを専門家に聞いた。

特殊詐欺の手口は巧妙に、認知件数は増加傾向

[老親が危ない]診断

’14年のピーク時からコロナ禍にかけてゆるやかに下降しているが再び増加の傾向にある。犯罪の手口がさらに悪質化したのか

警視庁の調べによると、昨年の特殊詐欺の認知件数は1万7570件(前年比+21.2%)、被害額は370.8億円(前年比+31.5%)に及んだ。 詐欺の種類は金融商品詐欺やリフォーム詐欺、融資保証金詐欺など年々細分化され、手口はさらに巧妙かつ悪質化。近年はネットを使いこなす高齢者が増える一方で、金銭トラブルに巻き込まれるパターンも散見される。 

“劇場型詐欺”手口は日々悪質なものに進化

「ある日70歳の父に『老人ホーム入居権を譲ってください』と電話がありました。『譲渡には本人手続きが必要。入居金を立て替えてほしい』と言われ、1000万円ほど振り込んだそうです」(47歳・女性)
[老親が危ない]診断

鈴木淳也氏

この事例について「年々増えている手口」と語るのは、詐欺被害に詳しい鈴木淳也総合法律事務所の鈴木淳也氏だ。 「現在は、後日弁護士を装った人物が『この行為は違法』として示談金を迫る“劇場型詐欺”とさらに悪質なものに進化しています」
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『悪霊がついている』と唆され100万以上の請求が…
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