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コロナ不況で詐欺が増える?「マスクが買えます」とメールで…

 まだまだ油断できない新型コロナウイルスの感染拡大。世界的な恐慌が起きようとしているなか、それぞれの業界はどんな局面を迎えているのか。その道のエキスパートたちに現状を解き明かしてもらうと、今まで誰も経験したことのない危機的状況になることが浮き彫りに。もはやコロナ恐慌の到来を覚悟するしかない!

特殊詐欺の実態

詐欺

※写真はイメージです

 コロナの感染拡大の影響で社会が混乱しているなか、犯罪も増加している。「今年は例年以上に特殊詐欺や訪問盗が横行するでしょうね」と予測するのは、悪質商法評論家の多田文明氏だ。 「特に狙われているのが首都圏よりも地方です。3月に入り、高齢者の自宅を中心に市役所の職員を装って『検査キットは届きましたか?』と在宅の確認がきたり、清掃業者を名乗り『コロナの感染を防ぐために消毒に回っている』などのアポ電が急増している。また、『マスクが買えます』などとメールがきて、お金を振り込んでも一向に届かないという詐欺もありました」
新型コロナ恐慌の全貌

多田文明氏

 そんなコロナに関連する詐欺の相談件数は、全国で1万件を超えているという。 「4月に緊急事態宣言が出たことで在宅率が高くなった状況は、犯罪者からすると絶好のチャンス。不安をみんな抱えているので、電話やネットで偽情報をインプットさせやすい。コロナに便乗した犯罪手口はさらに増えるでしょうね」  さらに多田氏は、「コロナ失業で経済的に厳しい人たちの中には犯罪に加担する人も出てくる」と指摘する。 「特殊詐欺は低年齢化が顕著でしたが、コロナ禍の煽りを受けた中高年層が増加していく気がします。コロナに紐づいた詐欺が増えており、約2割増加して、特殊詐欺件数は全体で2万件に近づく恐れがある。これは’17年の1万8212件を抜き過去最悪の数字になるかもしれません」

関連業界にも深刻な被害を与えブーム終焉の可能性

新型コロナ恐慌の全貌 感染リスクがあるとライブやイベントが軒並み中止となった女性アイドル業界。その深刻度について、自身もアイドルイベントを企画する大坪ケムタ氏は次のように語る。 「メジャーアイドルが早い段階でコンサートを中止しても地下アイドルは3月以降もイベントを行っていました。しかし、現在は会場側が場所を提供しないため、すべて中止となっています」  損失額はどの程度になるのか? 「女性アイドルの市場規模は約2500億円あり、損失は1か月200億円と予想されます。CDは販促イベントができないので売れず、握手会参加券付きCDもビジネスが成り立たないのでレーベルの統廃合もあると思います。あと、地下アイドルは唯一の収入源だったイベント会場での物販ができず、ネットで細々と活動している状況。現在400組あるグループの数も1年後には300組がなくなっているかもしれません」  また、各地のアリーナやホール、ライブハウスも大変厳しい状況だ。 「コンサートホールプロモーターズ協会によると、’17年の売り上げが3300億円。女性アイドル以外のイベントもすべて中止で、今年だけで2000億円以上の損失になるかもしれません。当然、つぶれる会場もあるでしょうね」  コロナが終息しても会場不足という懸念もありそうだ。 【ライター/イベンター・大坪ケムタ氏】 近年はアイドル系のトークライブを主催。著書に『10年続くアイドル運営術~ゼロから始めた“ゆるめるモ!”の2507日~』(田家大知共著・コア新書)など 【悪徳商法評論家・多田文明氏】 詐欺や犯罪に詳しいジャーナリストとして、雑誌やテレビなど多方面で活躍する。著書に『だまされた! 「だましのプロ」の心理戦術を見抜く本』(方丈社) <取材・文/週刊SPA!編集部>
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