だが、老親に迫る犯罪者の魔の手の予兆を見極める方法もあるという。そのポイントは家のわずかな異変だ。 「自宅にプリペイド型の電子マネーの控えがあれば要注意。架空請求の支払いやサクラサイトのポイント購入の支払いに充てている可能性が高いです。また、見知らぬ商品の段ボール箱が増えているのも危険。送り付け詐欺に遭っている可能性があります」 トラブルに巻き込まれないためには、親に最低限のルールを守ってもらうしかない。 「固定電話には出ない。元本保証を謳った儲け話や請求メールは全部噓。金銭が絡む問題であれば、裁判所などから書面が届くはずです」（鈴木氏） 詐欺グループにとって情報弱者である高齢者は“絶好のカモ”。老親を守る最善の対策は、“家族の絆”しかない。