55歳で大企業から中小に転職したら…“使えないオッサン”の悲劇――転職のその後トップ5
早期退職やリストラに倒産……40代50代で人生が激変した人がいる。今回は50歳前後で転職した人たちのその後を取材、反響の大きかった記事ベスト5を発表する。第4位はこちら!(集計期間は2018年1月~2022年12月まで。初公開日2019年5月17日 記事は取材時の状況です)
* * *
少子高齢化が進む昨今、長く働き続けることはもはや必然に。かつての「働き方」がいよいよ微塵も通用しなくなるこれからの時代、60歳以降の人生を確実に乗り切るうえで必要となるものとは一体? 経歴よりも資格よりもずっと重要となる「サラリーマン生活の適切な終え方」ここに考察する——。
「正直、自分の見通しが甘すぎました」
そう振り返るのは、昨春、大手消費財メーカーから流通系の中小企業に転職を果たした田端雄一さん(仮名・57歳)。
「55歳で役職定年を迎えたものの、もう一度、仕事に打ち込める環境に行きたくて転職活動を始めました。この年での転職は厳しいとは聞いていたのですが、2か月ほどで内定を得ることができました」
給料こそ下がるものの、伸び盛りの会社の雰囲気に惹かれた田端さんはすぐに転職を決意。しかし、入社早々から戸惑うことになる。
「新天地はすべての調整や準備を自分でやらなければならず、仕事が全然進められない。最初は親切に教えてくれていた同僚からも次第に“大企業出身なのに使えないオッサン”と思われながら、必死に頭を下げていました」
結局、田端さんは転職から半年余りで退職を余儀なくされ、現在は求職中だという。
入社後に待ち受ける高齢転職者の悲劇
大企業出身なのに使えない…
1
2
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ