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「猫くらいデカいやつも…」巨大ネズミが歌舞伎町で大繁殖。建物全体が“ネズミの巣”になっている場所も

「人がクマに襲われた」というニュースが頻繁に流れてくるようになった。しかし害獣はクマ以外にもたくさんいる。今回は害獣と人間がせめぎ合う最前線、東京都新宿区の歌舞伎町を訪ねた。
歌舞伎町のネズミ

歌舞伎町のネズミ

歌舞伎町のゴミで大増殖!ハイブリッドネズミも登場

害獣

歌舞伎町のネズミは、酔っ払いの“ゲロ”にも群がる。15匹ほどのネズミが、10分もたたずに食い尽くしていた

 今年、新宿歌舞伎町のとある飲食店のゴミ置き場で撮影された、「ネズミに餌をやる動画」がインターネット上で拡散された。弁当を地面に置くと路地の奥から湧き出た巨大なネズミたちが我先にと弁当をむさぼる。繁華街に巣食うドブネズミの集団だ。その数はゆうに30匹を超えている。  そして、行政が動いた。11月から専門業者と組み、歌舞伎町1丁目と2丁目でネズミの生息調査を行うのは、新宿区としては初の試みになる。  生息地域と繁殖の要因を調べ、1月からの一斉駆除では、殺鼠剤ボックスを220個配置する予定だ。区はネズミ駆除の関連費用に約1200万円の予算を計上した。

猫と見間違うほどの大きさのネズミが…

害獣

動画の現場。「ネズミに餌をやるな」と批判も多いが、近隣の住民は「街全体がゴミだらけの餌場だ」と語る

 我々もドブネズミの実態を調査するため、深夜から早朝にかけて歌舞伎町を練り歩いてみた。街の至るところに積まれたゴミ袋の山の周囲には、黒い塊が駆けずり回っている。ネズミだ。しかも、やたらデカい。猫と見間違うほどのものもいる。歌舞伎町で働く人々に話を聞いてみた。 「店の至るところにネズミが侵入する“ネズミ穴”が開けられていて、塞いでもすぐに別の穴を開けられて簡単に侵入される。店の食材を保管している段ボール箱や袋もすぐに嚙みちぎられるから、たまったもんじゃないですよ」(ラーメン店スタッフ) 「歌舞伎町のネズミは、体も態度もデカい。人間を怖がらないんです。むしろ人間のほうが“障害物”を避けるように右往左往しています。客席でネズミが暴走すると店の評価に直結するから最悪ですよ」(居酒屋スタッフ)
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建物全体が“ネズミの巣”になっている場所も
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