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都内の高級タワマンに住む48歳男性が頭を抱えた出来事「住民同士で疑い合うよりはマシなのかも…」

 マンション購入者が必ず入る管理組合。本来は物件を適切に管理・運営するための組織であるにもかかわらず、理事長らの専横により住人が苦しむケースが多発中だ。紛糾する現場を訪ねた。

管理組合の横領発覚!

鈴木彰人さん(仮名・48歳)会社経営
タワマン遠景

※画像はイメージです

 都内の高級タワーマンションに住む鈴木彰人さん(仮名)。豪華な物件だが、彼は現在、相次ぐ管理組合の横領発覚に頭を抱えている。 「入居審査は厳しく、住民は経営者や医師など富裕層ばかり。それなのに5年前に理事長が、2年前には会計責任者が横領に手を染め、解任されました。理事長は複数の見積もりを取り、実際は安いほうで発注したのに、高くかかったように見せかけ差額を懐に入れていたようです。会計責任者のほうは、まだ係争中のため詳細な手口はわかっていません」

住民の不信感は限界に…

 鈴木さんは「管理会社への委託から住民主体の自主管理に切り替えたのが、そもそもの汚職がはびこる原因だった」と振り返る。 「コスト削減が目的でしたが、管理組合には毎月数百万円規模の管理費や修繕積立金が入ってきます。それに目が眩んだのでしょう。結局、管理を専門会社に再委託しました。その結果、管理費は大幅に値上がり。それでも住民同士で疑い合うよりはマシなのかも……」
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高齢化する管理組合で、老人の意見しか通らない
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