ゲーム会社に就職しないでクリエイターになる方法
ゲーム業界のキーパーソンが登場! 【 トップクリエイターの仕事場】
◆【前編】 「20代のヒーロー」
動物サバイバルアクション『TOKYO JUNGLE』のディレクター、株式会社クリスピーズの片岡です。実は僕はゲーム会社に就職したこともなければ、普通の会社に就職したこともありません。履歴書を書いたこともないんですよ。そんな僕が、どうしてクリエイターになったのかを話そうと思います。
最初はマンガ家志望で、宮崎の高校のデザイン科に通っていました。途中でマンガは無理だなと思って、PCを使ったグラフィックに目覚め、東京の学校に行ったのですがこれが失敗! カリキュラムがまだ決まっていなくて、30分遅れてきた先生が映画を早回しで見せて「リポート書いてください」みたいな授業ばかりで(笑)。これはやべ~、この学校には頼れないと思って、親戚を回ってウェブ関連の仕事をもらったりしていました。結構うまくいって、19歳であるサイトなどを請け負ってかなり稼いだんです。すごく順調だったので、このまま仕事にしてもよかったんですが、結局下請けで指示通り作るしかなく、だんだん「また?」と思うようになって。
だったら、もうひとつやりたいと考えていたゲームを作っておこうと。そのとき、タイミングよくSCEのクリエイター発掘オーディションがあったんです。講演に来ていた当時のSCEのプロデューサー・山本正美さんが「20代のヒーローが必要です、誰かいませんか」と言うのを聞いて、はいはいはい、って(笑)。学校の優秀な人を「ここにいてもダメだ」と説得し、3万6000円のアパートを借りて、3か月間締め切りに向けて作業をしました。結果は合格! 晴れてゲームクリエイターの道を歩み出したのですが……。それでは、次回に続きます。
【後編】に続く⇒https://nikkan-spa.jp/250613
ゲーム会社は上が詰まっていて20代で挑戦できる仕組みになってない!
【片岡陽平氏】
ゲームディレクター。株式会社クリスピーズ代表取締役。型にとらわれない斬新なアイデアでゲーム界に新風を吹き込む
(C)2012 Sony Computer Entertainment Inc.
― ゲーム会社に就職しないでクリエイターになる方法【1】 ―
『TOKYO JUNGLE』 あなたの野生も目覚めるかも? |
ハッシュタグ