更新日:2012年12月17日 18:41
デジタル

ネットナンパに活用?「LINE完全匿名登録法」が拡散中

LINE,HeyWireNHN Japan は、11月末時点で無料メッセージアプリ「LINE(ライン)」の登録ユーザーが世界で8000万人、日本国内だけでも3600万人を超えたと発表した。  特に若年層にとって、今やLINEはなくてはならない存在。スマホユーザーの中には従来の携帯メールやSMSを使わず、すべてLINEで連絡を取り合うという人も多い。同アプリが国民的メッセージツールになる中、一部の人の間では電話帳データをLINEサーバに渡すことに抵抗を感じている人も多いだろう。登録時、自分の意思で電話帳データの読み取りを許可することで登録済の知り合いなどが紐付けされる仕組みだが、アプリ登場初期にユーザーに無断で電話帳データを収集していたり、LINE側のセキュリティの不具合で勝手に送信されてしまうことも起こり、不信感を拭えない人も少なくないのだ。  また11月末からは、電話番号もしくはFacebookによる認証が必須になり、FacebookアカウントもしくはSMSを受け取れる携帯端末がないと登録できない仕組みになっている。こうした点でも、個人情報の取り扱いに不信感をいだく人にはハードルが高いようだ。  しかし、友人や同僚の多くがLINEを使っているので、使わざるをえない人もいるだろう。そうした人たちの間で、いま「完全匿名でLINEに登録する方法」が広まっているという。WebデザイナーのSさん(29歳)がその方法を教えてくれた。 「『HeyWire』というアメリカの無料アプリがあるんですが、これは無料でアメリカの電話番号がもらえるんです。この番号をLINEの登録時、電話番号認証に使う。登録画面で国名をアメリカにして、番号を打ち込めばHeyWireにLINEからSMSが来るので、アクティベーションすればいいだけ。HeyWireの良い点は、スマホでなくても、例えばiPod touchやNexus 7などタブレット端末、またデータ通信専用SIMで運用してるスマホでも使用できるところです。iOSとAndroidの両バージョンあるので、どの端末でも登録できる。あとは、電話帳データを渡さず、個別にIDを検索して友達を追加していけばいい。こうすることで、LINE側に一切、個人情報を渡さずに使用することができます。HeyWireのほかにも似たような無料でアメリカの電話番号がもらえるアプリはいくつかありますよ」  ネットでも一部でHeyWireを使った電話認証突破法が公開されているが、中学生レベルの英語力があれば簡単に登録ができる。ただし登録国をアメリカにしているので、一部の日本国内向けスタンプは利用できないこともあるようだ。  無料でゲットできるアメリカの電話番号で電話認証を突破する方法はLINE以外にもCommやカカオトーク、Viberなどでも使える。一方、こうして匿名登録する人の中にはいかがわしい目的を持っている輩もいる。広告代理店に勤めるCさん(34歳)は言う。 「もっぱらLINEはネットナンパ専用なんで、個人情報と紐付けられたら危ないでしょ。Fecebook認証ももってのほか。不具合も多いみたいだし、意図せぬ流出もある。こういうアプリはよく仕組みがわからないからね。妻と浮気相手のメッセージが同列に並ぶのも嫌でしょ(笑)。ま、そういうことです」  個人情報を防衛する手段としてHeyWire等のアプリを使うのは許されるべきだが、ふしだらな目的で使うのは感心できない。いずれにせよ、LINE等の規約違反になる恐れもあるので、良い子のみんなは真似しちゃだめよ! <取材・文/日刊SPA!取材班>
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