子供が勉強を嫌いになる理由
夏休みも終わり間際、溜め込んだ宿題が全然終わらず泣きそうになった思い出のある方も多いはず。親に「勉強しなさい!」とガミガミ言われれば言われるほど逆効果。勉強なんてやりたくなくなるのは身を持って経験済みだろう。実は子供が勉強を嫌いになり、しなくなるのには、それなりの理由があったのだ。
長年、小学校の教員を勤め、優れた教育技術を教師の共有財産にする「教育技術法則化運動(通称TOSS)」を主宰する向山洋一氏は、「子供が勉強しない理由は、大きく分けて二つあります」と言い、次のように説明している。
図(※)の□の中に1~9の数字を入れるのだが、以下の3つの条件がある。
(1)たて・横・ななめの数をたして15になるようにする。
(2)数字は1回しか使えない。
(3)真ん中の5の位置を変えてはいけない。
※【図】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=499105
「これは『魔方陣(まほうじん)』と呼ばれる問題です。解き方の基本は小学校1年生でもできる足し算です。こういう問題ならば、考えるのが楽しいでしょう? つまずきのポイントを克服して、考える楽しさをたくさん体験させれば、子供は必ず勉強が好きになるのです」(向山氏)
※【解答】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=499241
こうした勉強方法をギュッと凝縮させたのが、『小学校の算数 つまずきのポイントを1日で攻略』(監修:向山洋一、発行:育鵬社)だ。TOSSの先生たちが長年の経験から、小学生のつまずくポイントを抽出して、日本中の教室で成功させた“つまずき”攻略法が満載である。 <取材・文/石丸容子>
「一つは、勉強でつまずいてしまうことです。それで勉強そのものが嫌いになってしまうのです。特に算数は、たし算→ひき算→かけ算→わり算と、積み上げていく勉強です。一度つまずくと、そのままズルズルと先に進めなくなってしまいます。
もう一つの理由は、勉強に対しての興味・関心が持てないことです。子供の興味・関心を高めるには、考える楽しさが体験できる問題にチャレンジさせることです」(向山氏)
TOSSの先生たちは、そんな子供を勉強好きにさせる魔法を持っているという。
「勉強には必ず『つまずきのポイント』があります。算数ならば、たし算の繰り上がりや分数の通分の仕方がそれです。その“つまずき”を攻略できれば、それだけで子供は勉強が楽しくなります」(向山氏)
では、考える楽しさが体験できる問題とはどのようなものだろうか? 次の問題がその一例だ。
Q.
『小学校の算数 つまずきのポイントを1日で攻略』 小数、分数の計算から図形や速さの問題まで算数の苦手をすっきり解消! 算数が好きになる良問付き |
ハッシュタグ