この犬猫マンガがすごい!【マンガ解説者・南信長氏オススメ作品】
世の中の人間は犬派と猫派に大別できる。犬派が「犬のほうが利口でかわいい」と言えば、猫派は「猫のわがままなところがかわいい」と言うなど、両者は決して譲らない。犬vs猫、本当にかわいいのはどっち!?
◆この犬猫マンガがすごい!
「犬マンガといえば、まず内田かずひろ『ロダンのココロ』『シロと歩けば』が浮かびます。犬ってこんなこと考えてそうだな、と素朴に思えるほのぼの4コマ。それを哲学的にした感じの『もずく、ウォーキング!』(施川ユウキ)もいいですね」と語るのはマンガ解説者・南信長氏。
「中年夫婦が老犬を看取るまでを描く『犬を飼う』(谷口ジロー)は、涙腺への刺激が強すぎて危険。逆に、かわいさ全開でヤバいのが『いとしのムーコ』(みずしな孝之)。実在の犬がモデルなんですが、無邪気なムーコの姿に癒やされまくりです」
では、猫マンガのほうは?
「北道正幸『プーねこ』など、猫の生態をネタにしたギャグも多いですが、もっと多いのがエッセイもの。大島弓子『グーグーだって猫である』、伊藤潤二『よん&むー』、唐沢なをき『俺とねこにゃん』など、作者の猫バカぶり全開です。漫画家はマイペースなインドア派が多いので、犬より猫のほうが相性がいいんでしょう。作品数も猫マンガのほうが多い」
最新のおすすめ作品は?
「最近爆笑したのが、そにしけんじ『猫ピッチャー』。猫がプロ野球のピッチャーになるという無茶な設定なんですが、その立ち居振る舞いがいかにも猫らしくてたまりません」
― [犬バカvs猫バカ]カワユさ自慢バトル【9】 ―
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