「リオ五輪」が危ない! 懸念される治安問題、交通網の整備の遅れは致命的
南米初のリオデジャネイロ五輪開幕まで、残り3か月を切った。しかし、ブラジルはいま経済の悪化と不安定な政治情勢の影響で大規模なデモが多発するなど、五輪どころではないとの声も聞こえてくる。
国内外では続々と予選や選考会が行われ出場選手も決まりつつあるが、懸念される治安問題については、つい先日もクレー射撃日本代表の中山由起枝選手(日立建機)がプレ大会で現地を訪れた際に銃撃戦を目撃し「足が震えた」と語っていたのがニュースになったばかり。中山選手は無事だったが、宿舎から競技会場に向かう途中で前を走る車に乗った男が、窓から体を乗り出し発砲したというからさぞ肝を冷やしたことだろう。
風向明媚な観光地として知られるリオだが、市内には貧富の差の象徴ともいえるファベーラ(スラム街)が点在しているのは有名な話。’14年のサッカーW杯やリオ五輪の開催が決定してからは、そうした地域に治安維持部隊(UPP)が派遣され、治安状況は改善の方向に向かっているとされる。だが、なかには居場所を失ったギャングが街に出て、観光客を襲うようになったエリアもあるといわれる。
ちょうど2年前にIOCのジョン・コーツ副会長が「過去最悪」と酷評していた競技会場などの建設の遅れは、ここへきて急ピッチで進行しており、競泳や柔道の会場を含むメイン会場については何とか間に合いそうだとの観測だ。
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