「日本に行きたい」リオのカーニバル名門サンバチームが語る日本愛
「人類最大の祝祭」と呼ばれるリオのカーニバル(カルナヴァル)がいよいよ3月1日に開幕する。すでにプレ・カルナヴァルの公式イベントがリオ市各地で盛大に催され、現地は盛り上がりはじめている。
「日本に行って演奏したい! 日本に連れて行って!」目を輝かせながら、そんなメッセージを届けてくれたのはリオのカルナヴァルやブラジル音楽の歴史でも有名な名門Império Serrano(インペーリオ・セハーノ)の面々だ。日本との歴史的な関係の深さから、2016年のリオ五輪時に日本政府によるパビリオン「JAPAN HOUSE」のオープニングセレモニーを飾ってくれたのも彼らだった。
JAPAN HOUSEで大掛かりに設置された日本文化の展示の数々に感激・感嘆・感動して以来、彼らの日本への興味と情熱は強まるばかり。日本と繋がれたこと、その特別なイベントへの出演体験を今も誇りに思っている(生涯の記憶となりそうだ)という。
ちなみに、本場リオのサンバチームはそのほどんどがリオの下町の歴史的スラム街に本拠地を置く。貧しさと苦しみの中で老若男女が助け合う手法、哲学、文化が本来のサンバの姿だ。
ブラジル人の日本への愛着と憧れは、われわれ日本人が驚くほどに強烈だ。貧しい境遇である反面、ピュアでまっすぐな日本への憧れを持っている人が多い。「RIO 2016 to TOKYO 2020」とのタイトルが掲げられたイベントに出演した彼らは、2020年に日本へ行ってリオと東京の人々をサンバの輪で繋げるべく演奏したいと願っている。
2016年のJAPAN HOUSEのオープニングイベントでは、彼らは和太鼓グループとサンバの太鼓を持ち変えて共演するというセレモニーにも出演、和太鼓の演奏を体験した。和太鼓のリズムと手法と、その世界観に大きな関心を持っている。
インペーリオ・セハーノのトップダンサー、モニッキさんは「日本に行って本場本物のサンバダンスを披露したい、日本人に本物の手法と楽しさを伝えたい」と語る。
さらに、JAPAH HOUSEでインペーリオ・セハーノを率いた打楽器隊指揮者のジウマーさんは、こう熱く語ってくれた。
「若手から年配者まで、国籍や老若男女を問わず感動したセレモニーでの本物のサンバショーの魅力を、日本の皆さんにも体験してもらいたい。だから日本に行きたいんだ。和太鼓にも感銘を受けた。サンバとはまったく違う精神世界の、響きと鼓動の世界観に感動したし、日本に行って再び太鼓を交換して交歓したい。できれば、日本で和太鼓を学んでみたい」
「日本に行きたい。サンバショーを見てもらい、和太鼓を学んでみたい」
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