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Twitterのアイコン画像で一目置かれたい人必見!

画 木村タカヒロ1

記者が木村さんに描いていただいた顔。ただの疲労感溢れる顔も木村さんの手により憂いおびたいい感じの表情に。大満足の仕上がり!

「残念な表情の写真しか持っていない」、「オリジナリティある、気が利いた画像がほしい」とTwitterやFacebookのアイコン選びに難儀している人、いないだろうか? ウェブでのコミュニケーションの際に“顔”となるアイコンは実はかなりセンスが問われるもの。周囲に自慢できる、自分だけの一点モノがあったならと悩んだ経験は覚えがある人も多いはず。そんなアイコン選びに迷っている人に強くお勧めしたい企画が現在、行われている。  企画の主は、顔面コラージュやバラエティ番組「ザ・ベストハウス123」などのアニメーションで知られるイラストレーター・木村タカヒロさん。外苑前「ギャラリーハウスMAYA」で開催中の個展「Re-BORN」において、依頼者の顔をコラージュ作品に仕上げるサービスを期間限定で受け付けている。  誰もが知る物語を、独自の視点・手法で再構築し、ノートとアニメーションで展開するプロジェクト「Re-BORN」(http://www.re-born-art.jp/)の一環として催される今回の個展。「不思議の国のアリス」「桃太郎」「ガリバー」「親指姫」「最後の晩餐」「アダムとイブ」をモチーフとした6作品のコラージュ原画が展示、また併設される「MAYA2」では新作アニメーションの上映も同時に行われているとのことだ。 画 木村タカヒロ2 画 木村タカヒロ3 画 木村タカヒロ4 画 木村タカヒロ5 今回の企画に対する想いを木村さんに伺った。 ―――モチーフとして取り上げた物語はどのように選ばれたのですか?  まず選択するにあたっていくつかのテーマを設定しました。「冒険」、「サイズ」、「食」の3つだったのですが、このテーマを意識しながら、何の物語を取り上げて創作すると面白くなるかを一緒にやってくれているスタッフと相談して決めました。 ―――そもそも「Re-BORN」というプロジェクトをはじめるきっかけは?  これまでセールスプロモーションの仕事で組んできた方たちと、自分たちで一からテーマを決めた創作活動をやりたいという話をしたのがきっかけでした。もちろん、特定の商品の宣伝のためのアニメーションにもやりがいがあり、それはそれでとても面白い仕事なのですが、その反面、さまざまな関係者の意向に左右をされ、できることの自由度にはおのずと限界があったので、一度そういった制約を取り払ったチャレンジをしてみたいということでスタートをしました。 ―――作品をつくっていくにあたって、これまでと違ってきたことはありますか?  20年以上作品を発表しつづけてきましたが、ずっと自分自身「言葉にできないもの」を描いてきたつもりでした。描いたものに関して己の心境を語ったりとか、観てくれた人と過度なコミュニケーションをしたりするようなことはしたくないと。ただ、僕自身いろいろな経験を重ねてきたなかで考え方にも変化が生まれてきて、作品を通して多くの人と感情を共有することができれば、すごく素晴らしいことじゃないかという思いが芽生えはじめるようになり、作品にもそういったスタンスの変化が表れてきている気がします。 ―――最後に、今回の個展のみどころを教えてください。  もともとはイラストレーターとしてキャリアをスタートさせましたが、その後アニメーションの製作も手がけるようになりました。「キムスネイク」としての活動、多くの人に僕のことを知ってもらえるきっかけとなった『ザ・ベストハウス123』、フランスやドイツ、スペインの短編映画祭に出展、賞もいただくことができた「MEAT」などたくさんの経験を積むことができました。イラストとアニメーションを平行して続けてきたことで、自分にしかできない表現ができるようになったという自負はあります。今回の個展で取り上げたモチーフはすべて有名な物語になっていますので、たくさんの人にも楽しんでいただけるのではないかと思っています。ぜひ個展にいらして生の作品にご覧になってください。「Re-BORN Your Face」のご応募もお待ちしています。 「Re-BORN Your Face」は、7月16日(火)までの個展開催期間中なら誰でも注文することができる。またギャラリーまで来ることができない人向けにメールでの受付も可能とのこと。(料金:10,000円、作品サイズ:10cm×15cm)  木村さん独特の技法により自分の顔が“再構築”される体験は、まさに一生モノの記念。TwitterやFacebookのアイコンとして使うのはなんとも贅沢だが、注目を集めること間違いないだろう。  個展開催期間中には、木村さん自身による作品解説や「Re-BORN Your Face」の公開制作、ライブペインティングなどのイベントも予定。 木村タカヒロ 個展1 木村タカヒロ 個展2  詳細は「ギャラリーハウスMAYA」HP内特設サイトに。 http://www.gallery-h-maya.com/maya-tres/kimuratakahiro 取材・文/江口裕人 【木村タカヒロ】 1965年7月4日生まれ。セツ・モードセミナー卒業。1990年、イラストレーターとして活動を開始。人間の顔をメインモチーフに、 ペインティング、コラージュ、アニメーションなど、さまざまな表現法を駆使して作品を量産。2003年、バーチャルタレント集団「キムスネイク」を生み出し、個性的なキャラクターによる奇天烈アニメーションを、テレビ番組やCM、WEB等で発表している。タレント、ミュージシャンとのコラボレーションも多い。父は伝説のアニメーター木村圭市郎氏。2010年、初の作品集『e-motion』刊行。 ◆『e-motion』 90年代に発表した作品から新作までコラージュ115点 +新作動画10点を収録したDVD付き
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