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サブカル美女・小明が選ぶ「トンデモ映画」

世の中には一般的常識をはるかに超えた映画がある。超大作のはずがトホホな感じだったり、芸術的すぎて意味不明だったり、エログロすぎて正視できなかったり……。そんないろんな意味で“すごい映画”を選者がセレクト。秋の夜長に、ぜひお試しあれ! 【小明】 ’85年、栃木県生まれ。タレント、コラムニスト。ニコ生のトークバラエティ『小明の副作用』でトガったサブカル知識を披露するほか、雑誌などで映画評、書評も執筆する ◆元を取りたいので、何かしら“よいとこ探し”をするんですけど……
小明

小明 '85年、栃木県生まれ。タレント、コラムニスト。ニコ生のトークバラエティ『小明の副作用』でトガったサブカル知識を披露するほか、雑誌などで映画評、書評も執筆する

 入館料やレンタル料の元が取りたいので「よい景色が見られた」「女優がキレイだった」と何かしら“よいとこ探し”をするのですが、それでも納得いかねーっ!というタイトルをご紹介します。  資生堂「TSUBAKI」のCMに出演する人気女優6人の大河ドラマ『FLOWERS-フラワーズ-』は女系家族3世代を描いている作品。一見豪華ですが、一人ひとりのエピソードがいちいちトンデモで、誰にも感情移入できないところがすごい。思わずシャンプー替えちゃいました。 『世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶』は、フランスのショーヴェ洞窟で発見された3万2000年前の壁画をカルト映画の巨匠ヴェルナー・ヘルツォークが3D撮影したドキュメント映画。薄暗くて美しい映像は崇高すぎて眠くなること必至。でも、研究者たちが「この画を見て! 世界最古の女性器です!」などと興奮する微妙なシーンで目が覚めます。 『瞬 またたき』は、恋人とバイク事故を起こして自分だけ生き残った記憶喪失女子が、事故の真相に迫るお話。ケータイ小説風の悲恋で導入し、ホラーからスピリチュアルへと瞬く間にジャンルが変わるトンデモ展開にシビレます。  アントニオ猪木が元悪役覆面レスラー役で主演する『ACACIA-アカシア-』は、猪木さんの微妙なテンションに加えて、北村一輝(ケースワーカー役)の演技が斬新。ずっと人形を手に腹話術で話す謎設定なのです。監督の辻仁成は何を表現したかったのよ! <小明氏が選んだトンデモ映画> 『FLOWERS-フラワーズ-』(’10) 監督/小泉徳宏、出演/蒼井優、鈴木京香、竹内結子、田中麗奈、仲間由紀恵、広末涼子ほか 『世界最古の洞窟壁画 3D忘れられた夢の記憶』(’10) 監督・脚本/ヴェルナー・ヘルツォーク、撮影/ペーター・ツァイトリンガー。DVDは12/21発売 『瞬 またたき』(’10) 監督・脚本/磯村一路、出演/北川景子、大塚寧々、岡田将生、史朗、永島暎子ほか 『ACACIA-アカシア-』(’08) 原作・監督・脚本/辻仁成、出演/アントニオ猪木、石田えり、林凌雅、北村一輝、坂井真紀ほか ― 悶絶![トンデモ映画]ベスト42【7】 ―
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