名物にうまいものなし!? 「おみやげ選び」のコツ
帰省や旅行、出張のおみやげに最適な品は? 有名じゃなくてもいいものはあるはず! てなわけで、ご当地ならではの真の逸品を消費生活アドバイザーの村山らむね氏にセレクトしてもらった。これが職場や家族、彼女にウケる“鉄板みやげ”だ!
◆「名物にうまいものなし」というけれど定番には定番のよさがある
真っ先におすすめしたいのは、京都府の洋菓子店マールブランシュの茶の菓です。宇治茶を使ったラングドシャ(クッキー)なんですが、とにかく香りがよくて、本当においしい。誰にあげても喜ばれますが、とくに女子ウケは圧倒的です。個別包装だから職場で分けたりするにも重宝で、重量も軽いから持ち運びもラク……と、おみやげ選びの重要なポイントをしっかりクリアしているのも魅力。
それから、トラピスト修道院が製造しているスイーツも、ハズレが少ない。とくに栃木県の那須トラピストガレットは絶品ですね。
珍味系では、福岡県の久原本家・椒房庵の粋な逸品シリーズがいい。とりわけイカゆず麹漬は、唸ってしまうほどの美味です。それから福井県のかにの華(天たつ)も、食べ始めたら止まらない。ずわい蟹をほぐして乾燥させた高級珍味ですが、これを肴に晩酌したら、至福の時間が過ごせます。
よく「名物にうまいものなし」なんて言いますが、決してそんなことはない。定番には定番のよさがあるし、どこに行ったかが一目でわかることも重要です。おみやげはコミュニケーションツール。それをきっかけに会話が広がったりするかどうかが大切なのでは。
あとは選び方の問題。私はすぐ店員さんに「どれが一番おいしいですか?」なんて尋ねてしまうんです。「地元の人間は、これを選ぶかな」などとぶっちゃけてくれる人も多いので、それを参考に選ぶと間違いは少ないでしょう。
【村山らむね氏】
消費生活アドバイザー、通販評論家。’95年、ウェブサイト「らむね的通販生活」を立ち上げる。全国の名産品、みやげものにも精通
取材・文/石島律子 漆原直行 昌谷大介(A4studio)
― 日本全国[鉄板ご当地みやげ]選手権【9】 ―
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