アンドレからデビアスに譲渡されたWWE世界ヘビー級王座は、その後、フランク・タニーWWE会長（当時）がハク奪＝王座空位を宣言。“レッスルマニア4”（同年3月27日＝ニュージャージー州アトランティックシティー、トランプ・プラザ）で14選手出場の王座決定トーナメントが開催されることが発表された。 　完全なフォール負け、あるいはギブアップ負けによる王座転落ではなかったものの、通算4年1カ月間にわたりつづいてきたホーガンの長期政権はこのNBC特番での“疑惑のタイトル移動劇”をもっていったんジ・エンドとなった。 　WWE世界ヘビー級王座をめぐる長編ドラマの主役は、ホーガンとアンドレから“マッチョマン”ランディ・サベージと“ミリオンダラー・マン”デビアスへとバトンタッチされようとしていた。（つづく） ※この連載は月～金で毎日更新されます 文／斎藤文彦　イラスト／おはつ ※斎藤文彦さんへの質問メールは、こちら（https://nikkan-spa.jp/inquiry）に！　件名に「フミ斎藤のプロレス講座」と書いたうえで、お送りください。