中国侵略は始まっている!? 沖縄の米軍基地撤退運動への違和感[漫画家・孫向文]
こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。今回、最新刊「中国が日本に絶対に勝てない理由」(扶桑社刊)が発売されるにあたり、短期集中ながら連載させていただくことになりました。第三回の今回のテーマは現在、政府と現地住民の間で大揉めしている「沖縄米軍基地」を、中国人漫画家の僕がどう見るか、です。
’15年9月19日、僕は米軍横田基地で開催された日米友好祭に訪れました。戦闘機ファンの僕にとって、このイベントは非常に興味深いもので、開催前から期待に胸を膨らませていたのですが、横田基地の最寄り駅を降りると反対派の人々が「基地撤去」と書かれた横断幕やプラカードを設置している光景を目にしました。日米友好祭の参加者には家族連れも多く、反対派の活動を目にした人の多くが興ざめしてしまったと思います。こちらの詳細は拙著「中国が絶対に日本に勝てない理由」(扶桑社)に記載しました。そして現在、反対派の活動は沖縄に大きな影響を与えています。
先日、僕は以前に航空自衛隊、海上自衛隊に所属していた男性たちと会食する機会をいただいたのですが、彼らの話によると現在沖縄米軍基地に所属する兵士たちの間で中華料理が人気となっており、基地内外に中国人が経営する中華料理店が林立しているそうです。さらに仕事を求めて中国から移住する人物も多く、現在、米軍基地周辺を歩くと頻繁に中国人と遭遇する状態であるそうです。
日本で活動する経済評論家・宋文洲氏がブログで「日本に移住するなら沖縄と北海道がオススメです」と呼びかけたように、現在中国人の間で沖縄移住ブームが発生しているのですが、僕はこのブームの背景には「琉球独立論」が関係していると思います。沖縄は1879年まで「琉球王国」という独立国でしたが、現在の中国には沖縄を再び独立させるべきという意見が存在します。
琉球独立論を支持する中国人は多く、国内最大の検索サイト「百度」で「琉球独立」と検索すると約145万件もの結果がヒットしました。さらに中国には「琉球は中国の固有領土」をテーマとする「中国・琉球」という中共政府が運営するサイトが存在し、その中では米軍基地撤退を訴える日本の左派層の活動が賞賛されています。
米軍基地に反対する左派たち
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『中国が絶対に日本に勝てない理由』 中国人だからこそ知り得た日本の素晴らしさを、マンガでわかりやすく解説! |
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