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プロレス素人だったライターの記事はなぜ炎上したのか【最強レスラー数珠つなぎ vol.1 佐藤光留】

――現在、全日本プロレスを主戦場にされていますが、佐藤選手から見て、いまの全日本プロレスはいかがですか。 佐藤:全日本は全日本です。DDTが両国国技館を埋めた、大日本も埋めた。それは素晴らしいことだと思うんですけど。やっぱり地方に行って、親や親戚に「全日本プロレスのチャンピオンベルトを獲った」って言ったら、そっちのほうが伝わるんですよね。DDTのベルトって言っても、分かってくれなかったんです。そこは根強いと思うんですよ。それを埋めるのにDDTは必死だと思うし、全日本はそれだけじゃダメになったからいろいろやっているんだと思うし。でも、田中タイムとか、唯我自主興行も出る(笑)。全日本の人からしたら、あいつなんであんなことしてんだろうっていう活動だと思うし、理解されないと思います。 ――全日本プロレスと他の興行では、戦い方は変えていますか? 佐藤:振り幅が大きいってよく言われるんですけど、僕としては変わらないですね。去年、キックボクシングとパンクラスに出たんですけど、「プロレスでやってることと同じことしかしてない」ってみんなに言われました。メイド服を着ても蹴りと関節技しか使わないし、パンクラスに出ても蹴りと関節技しか使わない。シュートボクシングに出たときは、そこから関節技を引いただけです。文章を書くときに、使う言語を変えないでしょ? それと同じようなことだと思いますよ。 ――メイド服などのコスプレをされていて、見た目の振り幅も大きいのかなと。  それはただ、女装が趣味なんです。これもいまのプロレスの伝わり方の弊害だと思うんですけど、そういうキャラなんでしょって言われるんですよ。僕は変態レスラーって呼ばれているんですけど、「でも普段は変態じゃないんでしょ」って言われるんです。でもメイド服はほんとに私物で、家で着て鏡の前で見たら、めっちゃええやんと思って。締め付け具合が(笑)。パンクラスの忘年会に着ていったらウケたんで、公開練習で着てみたらすごく反響があって。それでいまだにやっているだけです。これをやったら目立つだろうっていうんじゃなかったです。スクール水着を着て試合をしているときも、あれ私物ですから。 ――“変態”と呼ばれているのは、そういったコスチュームを着ているから? 佐藤:着る前からですね。性的嗜好もおかしかったですし(笑)。それが格闘技のやり方に表れて評価されたからこそ、変態レスラーって名乗っていいんだろうと思います。 ――どのような性的嗜好なんですか……? 佐藤:中学のとき、種子島オナニーっていうのを考えたんですよ。授業でH2ロケットの打ち上げ映像を見たんです。青い空に飛んでいくH2ロケットを見たときに、もう感動して。自分でもなにかやりたくなったんですよ。学校の帰り、土曜日の午後だったのですごい晴れていて、なにか打ち上げたいと思ったんでしょうね。家の屋根に上って、そこでオナニーしたんです。その解放感と、だれかに見られてるんじゃないかというあれで、すごい良くて。  高校のときは、バスの中でオナニーしたことがあります。朝、ガラガラのバスの一番後ろに座っていたら、ガラガラなのに、わざわざ僕の一つ前の席に吹奏楽部の女の子が座ってきたんですよ。やべえ、こいつ俺のこと好きなんじゃないかと思って。でも声をかける勇気はないし、どうしようと思ったとき、こいつで抜くしかないと思って、無表情でその子を見ながらオナニーしました。……こういうのを面白おかしく人に話す性的嗜好です(笑)。 ――あはははは(笑)。 佐藤:そういうのをよく言う奴だったし、格闘技もちょっと変態的だったんですよ。しつこくて、足関節ばっかり好きで。普通は腕十字とかスリーパーホールドとか、リスクの少ない技をやりたがるんです。足関節はリスクが大きいんですよ。けど、何度言われても足関節しかやらなかった。それを鈴木みのるは面白がり、半ば諦め、勝ったり負けたりを繰り返し。でもやっぱり止めなかったですね。好きだったから。 ――佐藤選手のレスリングは、ねちっこさというか、色気がありますよね。 佐藤:色気に見えるなら、病気ですよ(笑)。まあ、それがいいって言ってくれる人もいるので、そういうかたには佐藤光留の「変態」と書かれたTシャツをススメていますね(笑)。
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