更新日:2022年08月07日 19:01
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知られざる「マンションマニア」の世界。地名と築年数だけで建物名を当てる猛者も

知られざる「マンションマニア」の世界。地名と築年数だけで建物名を当てる猛者も…

3:住むつもりもないのに内見する人も…

 不動産マニアが良い物件に惹かれるのに理由はない。例え自分が住むためではなくとも、良い物件があれば興味をそそられてしまうのだ。 「気になるタワマンや高級マンションがあったら、わざわざ不動産屋にアポを取って見に行くこともありました。芝浦はだいたい見たかな。まあ、いまの経済状況では明らかに住めないんですけど(笑)」(30歳・男性・飲食店勤務) 「最近ハマってるのはビンテージマンション。『秀和レジデンスシリーズ』や『シャトーシリーズ』は空きが出たら即内見に行きます。独特なデザインと昔に建てられたゆえの好立地。仕事で近くまで来たときは軽く物件の前を通ることもあります」(35歳・男性・自動車メーカー勤務)

4:後押しする不動産系WEBサービスの存在

 こうしたマニアのデータベースを支えているのが不動産サイトの存在だ。不動産はその特性上、多くの代理店がポータルサイトを持っている。同じ物件が複数のサイトに載っているのだ。  また、周辺情報としてマンションの口コミが掲載されたマンションノート、相場を示すマンションマーケット、高級マンションの内見動画が充実しているモダンスタンダードやアクセルホームなど、大手ポータルサイト以外もチェックするのが彼らの特徴。 「大手サイト以外のほうが社員がオリジナルで撮った物件写真が充実しているのでよく見ますね。かつて、間取りマニアが注目されましたが、マンションマニアはもっと具体的な固有名詞が好き。大手デベロッパーが手がけるマンションのオリジナルサイトを見てキッチンのメーカーを当てたり、高級タワマンのシリーズを全部チェックしたり。ラトゥールなんかは有名ですよね」(34歳・男性・飲食店勤務) 「高級マンションの写真を見まくっていると、たまに芸能人やスポーツ選手のブログ写真から物件を当てられることがある。この知識を悪用しようと思えば、簡単にストーカーになれるんじゃないでしょうか」(40歳・男性・大手IT企業勤務)  不思議なエピソードに枚挙にいとまがない彼らも、不動産の話をしてみるまでは、ただの一般人。外見では見分けのつかないこんなマニアが、意外にあなたの近くにもいるかもしれない。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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