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ユウキロック「王者でも売れないのは、お客さんの漫才を見る目が育ってきたから」

 日本最大のカルチャーマガジン『水道橋博士のメルマ旬報』の連載をまとめ、加筆・修正したユウキロックの著書『芸人迷子』。かつて第一線で活躍したユウキロックにしか語れない赤裸々な描写と切実な内容に、発売開始直後から業界内外で話題を呼んでいる。第27回「NHK上方漫才コンテスト」最優秀賞、第1回「M-1グランプリ2001」準優勝、第4回「爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝など、輝かしい受賞歴を持つハリガネロックがなぜ解散に至ったのか――。

芸人という生き方~ユウキロック『芸人迷子』発売記念 2000年代に賞レースを賑わせたユウキロック(元ハリガネロック)と、やついいちろう(エレキコミック)によるトークショー「芸人という生き方~ユウキロック『芸人迷子』発売記念」が6日、銀座の書店EDIT TOKYOにて開催された。

「M-1グランプリ2016」を振り返る


 2010年にいったん終了し、昨年復活した「M-1グランプリ」。6年ぶりに松本人志が審査員に復帰した今年の大会は、昨年2位の銀シャリ、敗者復活戦から勝ち上がった和牛、スーパーマラドーナの3組が最終決戦に進出し、審査員が直前まで頭を抱える僅差となったが、銀シャリが5票中3票を獲得し、王者に輝いた。

芸人という生き方~ユウキロック『芸人迷子』発売記念 まずトークショーは「M-1グランプリ」の話に。2001年に準優勝したユウキロックは「銀シャリが優勝したことよりも、あの出来で和牛とスーパーマラドーナが優勝できなかったことにビックリした。それくらい、今年の大会はレベルが高かったし、あれで優勝できないのはかわいそうやなあ」と決勝を振り返った。

「M-1グランプリ2016」出場者のレベルの高さを指摘する一方で、審査員の人数が5人に減り、それぞれの点数が結果を大きく左右する審査に疑問を呈する場面も。ちなみに第1回の2001年大会は、持ち点100点を与えられた東京会場の審査員7人と、札幌・大阪・福岡の吉本興業の劇場に集まった一般客100人が1人1点で審査(合計300点)し、合計1000点で争われるものだった。

 ユウキロックは「2番目に登場したカミナリは審査員5人中3人が、1番手のアキナを上回る得点だった。でも、上沼恵美子さんが8点の得点差を下したことで、総得点はアキナが446点でカミナリが441点。審査員が10人だったら、たとえ1人が大きな得点差をつけたとしても、そこまで影響は出なかったはず」と、その影響を口にした。

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「若手芸人の解散ラッシュがくる」

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芸人迷子

島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。

⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト




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