ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなど、SNSはもはや生活の一部といっても過言ではない。だが、そんなSNS上で自分をよく見せようと“盛る”者は後を絶たない。盛り続ける人々の素顔に迫った。 　一念発起して主婦から司法書士を目指したFさん。家事をこなしながら3年間の浪人の末、見事合格を果たした。そんな彼女が浪人中、息抜きにしていたのはブログの投稿だった。 「模試の結果や気になった講義のこと、参考書の話なんかを中心にストレス発散を兼ねて書いていたんです。頭の中を書いてまとめるような意味合いですね」 　だが、幸か不幸かブログには“ファン”ができてしまったのだ。 「自分は合格者だというWさんという方がいたんです。最初はとりとめもないコメントだったんですが、徐々にお節介になってきちゃって、勉強方法から、受験に対する姿勢までいちいち言ってくるようになったんです」 　最初のうちこそ合格した先輩の言うこと……と、敬意を払いながら対応していたが、Fさんの頭に疑念がよぎる。 「ブログをアップするたびにスゴい速さでコメントをくれる。司法書士ってそんなにヒマなの？って」