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千原ジュニアが注目!? オモシロ事件に巻き込まれる「星の元に生まれた」ド底辺芸人の自宅を緊急ガサ入れ調査

 40歳、月給1万7千円、妻と子どもに逃げられたド底辺芸人、ツーナッカン・中本幸一。こんな彼にも光り輝く才能を見出そうと、電マ(電動ママチャリ)で取材に向かったのだが、出てくるのはクズ・エピソードばかり。子どもがいるのに「浮気した」だ、M-1も毎回3回戦落ちながら、嫁には「9年連続で準決勝まで行ってる」とウソをつき続けているという、クズっぷり。しかし、彼には才能があったのだ。あの千原ジュニアをして「そういう星の元」と言わしめたほどの、“オモシロ事件が降りかかる天才”だったのだ。さあこの才能を発揮して、クズ芸人・ド底辺芸人の汚名返上なるか!? 中本幸一編、怒涛の最終回! ぶらりんこ旅

電マライター・村橋ゴローの東京ぶらりんこ旅 【第15回】千原ジュニアが注目!?  オモシロ事件に巻き込まれる「星の元に生まれた」ド底辺芸人の自宅を緊急ガサ入れ調査!

中本幸一(以下、中本):ゴローさん、俺はどうやったら売れるんじゃ!? 四十で嫁と子どもに逃げられた、吉本からの給料は1万7千円! 売れて、一発逆転したいんじゃっ!! ――でも、ネタは書きたくないんだろ? 中本:あんなもん書かん! 書いてもウケないんやから、ムダや! 中本――クズだな……。 中本:クズやない、天才や! お前が、俺の才能を見いだせ! ――天才……確かにお前は天才かもしれない。そうだ、お前は“オモシロ災難”が降りかかる天才だったじゃないか!「なんで、そんなことになるんだよ」という災難が降りかかる体質というか、ある種、芸人なら誰もが憧れる“引き”を持ってるのがお前だよ! お前が世話になってる千原ジュニアさんも、一時お前のエピソードトークをたくさんしてたじゃないか。「こんな後輩がおりまして~」って。 中本:それは、トークの天才・ジュニアさんが喋るからウケるのであって、俺はトークが下手なんですよ。何せ、芸人のあいだでは“粗く喋るでおなじみの”中本で通ってますから。ジュニアさんという敏腕構成作家の手にかからないと、俺は活きないんですよ。 ――先輩をつかまえて、何ちゅう(笑)。あれ、聞かせてよ。牛丼の話。 中本:あれですか? ある日の昼間、チャリで牛丼を買いに行ったんですよ。寝起きだったもので、スゲー汚い格好をしてたんです。で、牛丼を買って、飲み物も買いたいと思ったので、チャリのカゴに牛丼を置いて、それでコンビニに入って。すると俺のチャリに、ひとりのホームレスが近寄ってきたのが、コンビニ店内から見えたんです。するとそのホームレス、カゴの中の牛丼を盗って、バーッて走り去ったんですよ。 ――ヤバイじゃん。 中本:だから僕は急いでコンビニから出て、そいつを追っかけたんです。それで「返せ! それは俺のだ!」って言ったら、そのホームレスが「ワシが先に見つけたんじゃー!」って言い返してきたんです。俺、スゲー汚い格好だったから仲間だと思われたんですよ! ――仲間(笑)。 中本:それでよく見たら、そいつ、真っ黒な手で牛丼を抱えてるわけですよ。それ見たら食欲なくなって「じゃあ、やるよ!」って、あげたんです。それでパッと振り返ったら、今度は他のホームレスが俺のチャリをパクって、ダーー逃げていったんです。牛丼盗られるわ、チャリをパクられるわ、最悪でしたよ。 ――ほんと、なんでそんなことになるんだよ(笑)。ジュニアさんも言ってたけど、お前は「そういう星の元に生まれた」としか言いようのないエピソードが、いっぱいあるじゃないか! 中本:でも今は毎日バイトばっかりで、そんなエピソードも生まれないんですよ。嫁は子どもを人質にして生活費30万を要求してくる。そのためには清掃の重労働を朝から晩までやらなアカン。そうすると芸の肥やしとなるエピソードも生まれない。八方ふさがりですよ! ――だからここで、エピソード・キングであることをアピールしないと! 中本:じゃあ、竹内力さんとの話をしますね。 ――あの俳優の竹内力さん? 中本:そうです。僕が学生のころ、地元・広島のショッピング・モールに竹内力さんがトークショーをしに来られたので、観に行ったんです。それで竹内さんのトークショーが終わって、楽屋に戻られるときでした。数百人が「竹内力ー!」と叫んでいるなか、竹内さんはなぜか僕の前で足を止め、「お前、いいな。やりたいことはやったほうがいいぞ。お前とは、いつか会えそうな気がする」って、僕に向かって言ったんですよ。 ――それ、凄いじゃん! 中本:そうなんですよ。僕、ビックリしちゃって「なんで俺に!?」って。そのころ、芸人になろうかどうか迷ってた時期だったので、そのひと言に後押しされて芸人になったんです。 ――へ~~。 中本:……という話をジュニアさんたちとメシ食いながら、披露したんです。みんな「スゲーなー」とか言ってくれて。その瞬間でした。そのメシ屋のドアが開くと、そこに現れたのが何と竹内力さんだったんです! 話してみたら、その広島での出来事は覚えていなかったのですが、握手をしてもらいました。 ――凄い引きだよなー、その話。やっぱりお前、持ってるんだよ! 最近のやつで何かないの? 中本:ある過酷なロケに呼ばれたんですよ。富士山の麓にある『管理者養成学校』に5日間のロケだって。参加者同士が否定し合ったり、泣いて自己反省したりする、いわゆる軽い洗脳ですよね。それのロケに行ったんです。でも「ロケに行ってこい」と会社に言われたのが、ロケの前日。明らかに誰かの替わりですよね?「誰の替わりで俺になったんだろう?」って気になったので、ディレクターさんに聞いてみたんです。 ――誰のかわりだったの? 中本:河合我聞さん。 ――河合我聞さんの類似タレントは、中本だったのか(笑)。お前、ラーメンとか作れたっけ? 中本:いや、作れないっす。この話、面白くないですか? ――面白いけど、ネタが弱い(笑)。バイトばっかりでエピソードも生まれないっていうけど、何かあるだろ、オモシロ話が。 中本:じゃあ、とっておきのネタを喋りますよ。僕、吉本からの給料が1万7千円だって言いましたけど、下には下がいて。後輩で、給料が2円ってヤツがいるんですよ。そいつと飲みに行ったとき、俺の給料を聞かれたんで答えたら、「え!? 中本さん、1万7千円ももらってるんですか? どんなに仕事したら、そんなにもらえるんですか! 凄いっすね、もう売れちゃうんじゃないですか!」って。そんなこと言われたら、僕も気持ちよくなって「今日は飲め!」って、全部奢ってやったんです。ね、地獄でしょ。 ――地獄だな(笑)。ていうか、話のスケールが小さすぎるよ! 中本:じゃあもう、わからん! ――ダメだ、ラチがあかん。お前の家、行こうよ。 ツッコミゴロー中本:だからそれはダメだって! 家での取材はNGなんですって! ――お前、一流タレントみたいなこと言ってんじゃねえよ! 中本:誰が一流じゃ! 五流じゃ! ――五流タレントさんに謝れ。 中本:お前は鬼かっ! いや、ゴローさん、家はマズイですって。子どもの服とかオモチャとか転がってますから、思い出してしまいますもん。寂しすぎですよ。 ――もうそこら辺も見せていかないと、ネタにしていかないと。「家はイヤ」とか言ってる余裕ないだろ、実際。 中本:いや、アンタは家でムチャしよる。そういう人じゃ! ――実はな、中本。「家まで行ってこい」というのは編集長命令なんだよ。「家での取材が取れなかったら、この企画自体お蔵入りだ」って言われてて……(大ウソ)。 中本:マジっすか……ゴローさんも雇われライターですもんね。わかりました、行きましょう。でもマジで家でムチャしないでくださいよ! ――ありがとう!(バーカ、バーカ
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