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アカウントを凍結された外山恒一氏がツイッター社に直接抗議に行ったら、あっさりと解除された顛末

――そもそもいつ凍結されたんですか? 外山:3月です。たしか3月10日ごろだったと思います。 ――へー、じゃあ3か月以上も凍結されてたんですか。かなり長いですね。 外山:凍結されてすぐ、自動プログラムを相手の不毛なやりとりを1週間ぐらい続けて、ウンザリしてそのまま放置してたんです。これは直接押しかけるしかないと決めて、しかし私はふだん九州で活動してますし、そう頻繁に上京できるわけでもないので仕方ありませんでした。それに私はもともとネット社会に反感を持ってて、せっかくTwitterが使えなくなったんだし、この機会にTwitterなしでしばらく活動してみて、それでもべつに困らないようであればいっそ足を洗ってしまうことも考えていたんですよ。 ――実際どうでした? 外山:活動が完全に行き詰りました(笑)。個人名義のアカウントのほうは、フォロワーが1万7000人以上いたんですけど、その人たちに向けて情報発信する手段が突然なくなってしまったわけですよね。たまにやってるトークイベントなんかにも全然人が集まらなくなったし、とくに困ったのが、私がここ数年もっとも力を入れている活動の1つに、全国から現役学生を福岡に呼び集めて10日間ぐらい“9時5時”の座学で詰め込み教育する“教養強化合宿”というのがあるんですが、過去6回、たいてい毎回10人前後が集まっていたのに、7回目に向けて参加者を募り始めてもほとんど何の反応もないという事態に陥りました。 ――IT嫌いのはずが、Twitterなしではたちまち活動が立ち行かなくなるという……。 外山:まったくお恥ずかしいことです。しかし、もはやそういう社会になっちゃってるんですよ。いくらITに反感を持ってても、私みたいに不特定多数に向けて情報発信することが使命のようになってる人間としては、TwitterやFacebookを使わないというわけにはいかない状況が、こっちが頼んだわけでもないのに一方的に作られてしまっている。Twitter社を含むさまざまなIT企業が利潤を追求しまくった結果としてそういう社会が作られていて、今回のように、たまに納得いかない目に遭わされても黙って従わざるをえなかったりするんです。そのことにますますムカついてました。しょせん営利企業なんだし「社会的責任を果たせ」みたいなキレイゴトを云うつもりはありません。しかし、せめて社会に迷惑をかけるな、と。Twitterを活用せざるをえない状況をまんまと作っておいて、仕方なくこっちもそれに乗っかってたら、恣意的な基準で突然アカウントを凍結してきて、「おかしいだろ」と文句を云っても自動プログラムを相手に独り相撲をさせられてしまう。ふざけんな、ということで直接押しかけたわけです。 ――押しかけたのは、上京して街宣を始めた初日、都議選の告示日でもあった6月23日ですね。 外山:前日の夜に街宣車で東京入りして、翌朝8時から、まだ他の陣営(?)が立候補手続きとかしてる最中で選挙カーも動かせない段階でいち早く勝手に“第一声”を上げつつ(笑)、東京滞在中に主に根城にしてる高円寺界隈を出発して、京橋にあるTwitter Japan社を目ざしました。新宿とか渋谷とかでひととおり街宣しつつですから、実際に着いたのは昼すぎでした。 ――すんなり会ってもらえたんですか? 外山:そうなんですよ! もちろんアポなしなんで、100パー門前払いされると思ってたんですけどね。実は私の知り合いが、過去に何かでやっぱり不当な目に遭ってTwitter Japan社に直接押しかけて、アポなしだということで門前払いされたらしいんです。私も当然そういう対応をされるだろう、と。Twitter Japan社が入ってるオフィスビルは、24階建てで、Twitter Japan社は19階だかにあって、もちろんそこをいきなり訪ねられるわけではありません。まず3階の総合受付で「Twitter社に用があって来た。取り次いでほしい」と告げました。「アポイントメントはありますか?」と訊かれたので、「ありません」と答えます。「では取り次げません」と云われると思ってたんだけど……。 ――取り次いでもらえない前提で、なぜ訪ねたんですか? 外山:本当の目的は街宣だったんです。Twitter社が入ってるビルの正面に街宣車を停めて、延々と1時間ぐらい“Twitter社糾弾”の街宣をやってやるつもりでした。だけどそれなりの段取りってものがあるじゃないですか。いきなり街宣を始めたんじゃ、ちょっと道理が立たない。まず「会って交渉に応じろ」と要求して、それを蹴られて、「よし分かった。じゃあ街宣を始める」という流れにするのが、何というか、“自然”でしょう。 ――ところがTwitterの“中の人”が出てきちゃった、と(笑)。 外山:総合受付の人が「ちなみにどういうご用件ですか?」と訊いてきたので、「Twitterのアカウントを凍結されていて、解除するよう要望を出したんだけど、自動プログラムによる対応でちっとも要領を得ないので、しかし他にTwitter社のスタッフがちゃんと読むであろうメール・アドレスも電話番号も公開されていないようだから、直接交渉しに来た」と説明したわけです。そしたら「しばらくお待ちください」って、こっちには訊こえないやりとりをTwitter社の人としてる様子で、そのうち「担当の者が降りてくるそうです」と云われちゃった。
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一応、対応してもらえることに
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