大切な車を他人に貸して怖くない? カーシェアリングでポルシェを貸してる人に聞いてみた
最近とみに盛り上がりを見せているのが「シェアリング」のサービスだ。
アメリカ発のUberやAirBnBなどすでに大きな話題になっているが、日本発のサービスもたくさん出てきている。
中でも、一般層にまで広く普及しつつあるのが「カーシェアリング」。
広範な地域で時間貸し駐車場を運営する会社などが中心となって、それまでのレンタカーのように対面での手続きやガソリン満タン返し、あるいは営業所まで出向いて借りなければいけないといった煩わしさから開放されて人気を博しているBtoC型。こちらは、タイムズカープラスやオリックスカーシェア、カレコなどがすでに知名度が高い存在になっているのでご存知の人もいるだろう。
一方、持ち主の数だけさまざまな車種があるため、多様な車種を試すことができると人気上昇中なのが個人間で所有する車の貸し借りをマッチングするのがCtoC型のサービスだ。
しかし、「借りる側」からしてみたら、高級車やスポーツカーなど、あこがれの車種に乗れるので大いに魅力があるが、「貸す側」からしたらどんなメリットがあるのだろうか? そもそも自分の大切にしている高級車を、見ず知らずの人に貸すメリットってあるのだろうか?
Anycaでポルシェを貸し出している30代の男性に聞いてみた。
「車種にもよりますが、月に十万円稼げれば御の字というレベル。ガッツリ儲けることは難しいですね」
どうやら大きな「儲け」にはならない模様。
「しかし、私は月に平均10回程度貸していますが、車検や税金などの維持費を十分まかなえています。自分が使っていないときに維持費を稼いでくれると思うとお得ですし、車好きな私にはピッタリなサービスですね」
なるほど、高級車であれば税金や維持費も自ずと高くなりがち。また、自分自身も気になる他の高級車に乗れることも楽しんでいるようだ。
ただ、気になるのは個人間のやり取りに付き物なトラブル。
「それも、利用時に保険への加入が義務付けられているので安心です。それに、借り手や貸し手双方をレビューする機能があるため、きちんと確認すれば不要なトラブルはかなり避けることができます。もし20代の頃にAnycaみたいなサービスと出合っていたら、わざわざカイエンを買わなかったかもしれません」
<取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
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