「暑いと臭いも強くなる」はナゼ? 夏場に臭う原因は“湿気”と“ニオイ分子”
さまざまな悪臭が漂う夏場だが、「暑い季節になると臭いも強くなる」というのは、そもそもどのようなメカニズムになっているのだろうか。臭気判定士・松林宏治氏に話を聞いた。
「一つには、気温が上がると腐敗の進行が早くなることが挙げられます。悪臭には菌に由来して発生するものが多くありますが、高温多湿の状態になると、眠っていた菌の活動が活発化します。そのため、臭気も多く発生させるようになっているんです」
ポイントは、気温だけでなく湿気が高い場所で菌の活動が活性化するということ。キッチンや風呂場などの水回りが夏場になると臭くなるのは、このようなメカニズムが作用して起こっているわけだ。換気や除湿が臭い対策に効果的なのも、同様の理由と言えるだろう。
また、夏場の悪臭のもう一つの要因には「ニオイ分子の特性」が挙げられるという。
「ニオイ分子は小さな穴がたくさん開いている物質=多孔質なものに付着しやすく、染み込みやすい特性があります。具体例を挙げると、コンクリートや壁紙、木材、カーテンやソファ、シーツカバーといった繊維などです。そこに付着したニオイ分子は、普段は揮発しにくいのですが、高温多湿になると、運動が活発化し、揮発量が多くなります。普段は臭いを感じにくかった場所でも、夏場は臭いを感じるようになるわけです」
例に挙げたような多孔質な部分は、室内・室外のいたるところに存在する。そのため、「油断をすればどこでも臭いが染み込んでいきます」と松林氏。例えばカーテンやソファなどは、ホコリやタバコの臭いなど悪臭成分が付着しやすく、夏場は悪臭の発生元にもなりがち。夏場は消臭剤を利用したり、洗えるものは普段以上に洗濯したりすることが、室内の臭い対策には有効と言えるだろう。
【松林宏治氏】
臭気判定士。大手デベロッパーや設計会社、病院などの悪臭対策を請け負う共生エアテクノの代表。テレビや雑誌など多くのメディアで臭いに関するコメンテーターや判定士として活躍中
― 猛暑の悪臭スポットを測定してみた ―
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