冬でも気になる男の「透け乳首」――乳首が透けない白Tを開発すべく立ち上がった男の開発秘話
母親が赤ん坊に授乳するために必要な器官「乳首」。しかし授乳する可能性のない男性にも存在している。特に機能がないのに存在しているのはまだいい。問題なのは、時として男性にとって厄介な存在になることだ。
その代表的な例が、Tシャツやワイシャツを素肌の上に着たときに、意図せず浮き出てしまう「透け乳首」問題だ。
どんなにイケメンだろうが、爽やかな白Tを着ていようが、一度胸のあたりに薄っすらと乳首が透けて浮き出てしまうと、途端に女性の評価はガタ落ちする。白Tシャツにデニムで一躍人気者になったかつてのトレンディ俳優・吉田栄作が、もしずっと乳首が浮き出たままだったら、おそらくトレンディな存在にすらなれなかったであろう。
そんな男性の「透け乳首」問題に、敢然と立ち向かった男がいる。
乳首透けのリスクを抱える白Tシャツ。その弱点を克服した「正装白T」を開発したのは、透けない白T製作委員会代表・川辺洋平氏だ。
潜在的に「透け乳首」に悩んでいた男性のニーズを直撃した甲斐あって、今年3月に販売した200着は30分で即完し、話題を呼んだ。
「NPOの活動で白Tを着ることが多く、自分も透けないものを探していた」という川辺氏は、いっそ自分で作ってしまおうと協力者と製作チームをつくったが、服作りは素人のため、開発には約2年の月日を要したという。
「『乳首が透けない白Tを作りたい』と工場に相談に訪れた時点で、変な目で見られることもありました。洗濯後に縮んでしまう失敗もありましたし、試作しては乳首に当てて確かめ……を繰り返しましたね(笑)。完成品は透け防止のため十分な厚さを確保しつつ、硬さのある強撚の糸を使い、乳首が浮かばないよう工夫もしています」
実際に着用してみたが、乳首は透けず、抜群の安心感! また綿独特の風合いを残したオーガニックコットンのため、一枚で着ても高級感あり。価格は一枚1万2960円とやや高価だが、オッサンくさい下着感もないので、ぜひオススメしたい。
[川辺洋平氏】
透けない白T製作委員会代表。クリエイティブ・ディレクター。’14年にアール設立、NPO法人こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ代表理事。正装白T公式サイト seisoshirot.com/
約2年の開発期間を要した“乳首が透けない白T”とは?
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