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男性の乳首に関して腐女子同士が戦争!? BLから読み解く男の体のエロさ

 母親が赤ん坊に授乳するために必要な器官「乳首」。しかしなぜ、授乳する可能性のない我々男性にも存在しているのだろうか? 誰しもが一度は抱いたことのあるこの疑問をさまざまな角度から徹底検証してみた!

男の乳首は性器そして聖器。自らのエロさに開眼せよ!


『残酷な神が支配する』『犠牲獣』

左は『残酷な神が支配する』(著者:萩尾望都、小学館刊)、右は『犠牲獣』(著者:桑原水菜 イラスト:佐々木久美子、ビーボーイノベルズ、リブレ刊)

「男性同士の恋愛を描くボーイズラブ作品に乳首は欠かせない」

 そう語るのは、ボーイズラブ(BL)研究家の金田淳子氏。

「BLの読者で、男性キャラの乳首を気にしない人などいません。乳首を出さない男性キャラに対しても、どんな乳首をしているか想像します。腐女子同士で意見が割れれば戦争です。桑原水菜先生の『犠牲獣』(リブレ刊)という小説では王族の男性の乳首は神との交信を行う神聖な部位というセリフがあり、もはや性器でなく“聖器”の高みまでいってしまったほどです」

乳首 BLにおいて、乳首はどのように描かれているのだろうか?

「受けと呼ばれる棒を受け入れる側の男性の乳首はほぼ必ず描かれ、愛撫されます。攻めと呼ばれる、棒を挿入する側の男性の乳首は、かつては描かれることが少なかったのですが、ここ数年は、乳首が描かれ、かつ受けに乳首を愛撫される描写も現れてきました。一種の過渡期を迎えています」

 金田氏は「男性もBL作品を読んでほしい」と啓蒙する。

「男性は女性を全身がエロい生き物だと認識している一方で、自分の体が持つエロさに無防備すぎます。萩尾望都先生の傑作マンガ『残酷な神が支配する』では主人公の少年が義父に乳首を触られて“ぼくは自分に乳首 があることなんてしらなかった”と乳首が性的なものだということに初めて気づくんです。男性はチンチンだけが性的な部位だと思っているかもしれませんが、乳首をはじめ全身がエロい存在です。BL作品には、女性視点での男体の魅力がたっぷり盛り込まれているので、男体がどのようにエロいと思われているか、知ることができると思います」

【金田淳子氏】
’73年生まれ。やおい・ボーイズラブ・同人研究家。社会学、ジェンダー論の視点からやおいを研究。共著に『オトコのカラダはキモチいい』(KADOKAWA刊)など

― [オトコの乳首]はなぜあるのか? ―





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