さんま祭りに牛丼…“無料”に何時間も並ぶ人たちがわからない
美味しい物をお得に食べたい……という欲求は誰しもが抱いているはず。しかもそれが、割引ではなく“無料”ともなれば、これはもう言うことなしだ。
しかし、そんな「無料」に飛びついた結果、「全然お得じゃない」状態に陥ってはいないだろうか。街中のキャンペーンの行列を冷ややかな目で見る人たちもいる。
たとえば9月恒例の「目黒のさんま祭り」、今年は9月9日(日)に開催される。焼きたてのさんまが無料だということで、毎年約2万人が訪れ、3~5時間もの行列ができるのだ。
飲み屋だって1000円以下で食べられるさんまのために、前泊して並ぶ人までいるとは…祭りとはいえ意味不明だ。
また、去る7月16日、イタリアンレストラン「カプリチョーザ」では創業40周年を記念して、渋谷本店に限りトマトとニンニクのスパゲティ(税抜970円)を無料で提供するイベントを開催した。
同イベントはSNSなどで事前告知されていた影響もあり、ランチ帯では3時間待ちの長蛇の列を作るなど、大盛況で幕を閉じた。
だが、ちょっと待ってほしい。これが本当にお得と呼べるのか。3時間の行列に並ぶ人々に対して、疑問の声も挙がっている。たとえば、以下のようなものだ。
「3時間の行列ねぇ。ランチ帯っていっても12時に並び始めて3時に食事になるんですよね(笑)」(建設業・41才・男性)
「無料はお得ですね! でも3時間並んでたら私は食べないですかね」(会計事務・29才・女性)
「限界は1時間かなぁ。3時間並んで1000円ちょっとトクするって、時給300円少しですよね。それなら混む時間ははずして、夕方頃に行ったほうがよっぽど得なのでは」(塾講師・41歳・男性)
わざわざ混むランチ帯に3時間並んでまで食べることは「むしろコスパが悪い」との意見が目立った。
さらに、普段から店に通っているような常連からは「混みすぎて食べれない」という不満の声も……。
さんま1尾やパスタ1杯に、なぜ3時間も並ぶのか?
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