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[はじめての高級腕時計選び]おすすめモデル3選と、失敗しないコツ

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。この春、新社会人となった方や、新たに後輩を迎え先輩となった方々、また昇進した方など、さまざまな人がいるかと思います。そこで今回は、まだ高級腕時計を買ったことがない人のために「初めての高級腕時計」としてオススメなモノをご紹介します。  腕時計には新品と中古があるのですが、最初の1本から中古を選択できるツワモノはなかなかいないでしょう。ということで、今回は新品に絞って3つのオススメモデルを選んでみました。

斉藤由貴生氏

オススメモデルの基準

 まず3つのモデルを紹介する前に、今回選んだ時計に共通するポイントを説明します。  高級腕時計に興味はあるけれど、初めての腕時計選びはどれを選んでよいかなかなかわかりません。なぜわからないかというと、基準となるモノサシがないからです。そのため、とりあえずコスパが良いモノを選ぼうとする人が多いように思います。  実際、私も20年近く前にはじめて高級腕時計を買った際、「機械式」「ブレスレット」「防水」といったスペックを考えて、価格が安めでデザインがそこそこ気に入ったモノを選びました。  しかし、そのような視点で買った時計は、買った後の満足度が低いかもしれません。実際、当時の私は、買った後に自分の選択がイケてなかったということがわかり、他の時計が欲しくなりました。

はじめての高級腕時計選びのポイント

 では、どのような視点が重要なのかというと、それは以下の2点です。 ① ロングセラーであること ② 時計コレクターのコレクションに選ばれていそうなモノ  人気の高い腕時計に共通するのはロングセラーという点で、モデルチェンジのスパンが長い時計がこれに該当します。長らく同じコンセプトで販売されているモデルも含めて良いでしょう。  インスタグラムを眺めていると、世界のセレブはパテックフィリップ「ノーチラス」やオーデマピゲ「ロイヤルオーク」を愛用している姿が目立ちますが、それらは1970年代にデビューしてから基本コンセプトが変わることがない、高級腕時計です。  また、時計コレクターのコレクションに選ばれているモデルは、価格に関係なく腕時計コレクター目線で「グッとくる」というポイントがある腕時計ばかり。時計購入の経験が豊富な人からしても良いと思うモノなので、間違いない1本と判断可能です。  ということで、はじめての高級腕時計選びのモデルとしては、この両方もしくはいずれかを兼ね備えているモデルを紹介します。 <オススメモデルその1>

オメガ スピードマスター プロフェッショナル311.30.42.30.01.005

新品実勢価格:35万7800円(3社平均値)。オメガの代表モデルかつロングセラー。とてもオススメ。ロングセラー〇 時計愛好家〇

オメガ スピードマスター プロフェッショナル311.30.42.30.01.005

 スピードマスタープロフェッショナルは、NASA月面着陸の際に公式時計として採用された経緯を持ち、1960年代から基本形を変えていない時計。現行品は2014年頃に登場したのですが、前モデルとの差はほぼありません。前モデルは1997年に登場しているため、同じデザインで20年以上生産されているというモデルです。スピードマスターにはさまざまな種類がありますが、通称「ムーンウォッチ」と呼ばれるこのモデルだけが長らくコンセプトが変わらない普遍的な存在となっています。複数本時計を所有している愛好家のコレクションにも選ばれていることを見かけますが、その選択も納得な1本だと思います。
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残りの2本は?
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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