誰でもできる“期限付き家電量販店のポイント”を無駄なく使った高級ウイスキー投資の秘訣
―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―
腕時計投資家の斉藤由貴生です。私は1ミリの無駄もしたくないため、常に何が最適な答えなのかを追求しています。
高級腕時計も世間的には浪費とみなされがちなモノかもしれませんが、腕時計投資によって「着けて⇒楽しんで⇒高く売る」という究極の楽しみ方を考案しました。買わなければいいじゃないか、という方もいるかもしれませんが、「買う」という体験をして、「所有」して楽しんで、最終的に買った値段と同等もしくは高く「売る」というほうが、良いと思いませんか?
クルマに関してもその考えを徹底しており、「好きなクルマを快適に極力安く乗る」という姿勢を貫いています。その答えとして、以前お伝えした「38万円のセルシオ」は新車で軽自動車を買うより安いぐらいのポテンシャルを秘めています。
そんな私ですが、最近改めて自分の消費姿勢を自画自賛する機会がありました。それは、10年以上前に買ったウイスキーが値上がりしているという話です。そして、その選択がとても鮮やかでした。というのも、当時家電量販店のポイントを「いかに無駄なく使うか」という問いに対する答えが見事だったからです。
当時、私は家電量販店にて冷蔵庫を購入したのですが、その際ポイント還元率がとても高く、2万円分に相当する額を得てしまいました。そのポイントには有効期限があったため、即座に私は「忘れてポイントを失効する」と思ったのです。そのため、すぐに2万円分のポイントを消化してしまおうと思ったのですが、その額で欲しいモノがありませんでした。
そこで、私は「価値が残りそうなモノ」という観点で店内をウロウロしたところ、アルコール品のコーナーに行き着いたのです。
当時、アルコールが飲める年になってウイスキーなどにハマっていた私は、バーボンやらスコッチやらを少しずつ試している最中。そこそこの経験があったため、当時5000円以上する、ウイスキーやブランデーの価値はそこまで下がらないということを知っていました。
その家電量販店には、様々な種類のウイスキーやブランデーなどが取り揃えられており、2万円程度の価格帯のものも数種類が揃えられていました。バランタイン30年やロイヤルハウスホールドがだいたい2万5000円、山崎18年や響21年などが2万円程度、響17年やヘネシーXOが1万円以下という価格帯だったように記憶しています。
その当時でも「30年」というビンテージは10万円以上するモノが多いなか、2万5000円で買えるバランタイン30年はずいぶん安いと感じました。そこで、ポイントに少し足してバランタイン30年を買おうかと思ったのですが、ポイントに現金を追加して買うというのは「無駄なく」という趣旨から逸脱すると考えました。
そこで、その次に高い2万円のモノに狙いを定め、山崎18年か響21年のどちらかを検討。2004年にサントリーの響30年がウイスキーのコンクールで最高の賞を取ったということを知っていたため、私は響21年を購入することにしたのです。その時思ったのは、保管しておいても価値が下がらないから、飲みたいときに飲めばいいということでした。
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある
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