カーライフ

予算40万円で愛好家の評価が高い中古ベンツW124を買って失敗した話

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。時計でもクルマでも、無駄なく楽しむのがモットーの私ですが、それをきちんと実行できるようになるまでは失敗もありました。特にクルマは、維持費がかかりますし、壊れた際のダメージは腕時計とは比べ物になりません。ということで今回は、私が失敗したクルマの話をしたいと思います。

 まだクルマに慣れていない頃の10代の私は、クルマも腕時計並みに効率よく買うことができると思っていました。特に免許をとって最初に買ったロールスロイスは、実質10万円で楽しむことができたため、どんなクルマでも効率の良い買い方があると考えたのです。

 その頃オークション代行というサービスを知った私は、それを使えば「クルマを買って楽しむ⇒クルマに飽きたら同額で売る」ということができるかもしれないと考え、セカンドカーの購入をしようと思ったのです。

 セカンドカーの予算は総額40万円以内だったため、手数料や自動車税などを考慮すると30万円台前半ぐらいまでが、クルマ本体にかけられる上限でした。当時、その価格で購入可能なものは、アウディA6(C5)やメルセデス・ベンツのEクラス(W124)。アウディA6は、見る人によっては新車に見えるほど近代的な見た目であるにもかかわらず安かったため第一希望と思ったのですが、巷で評価の高いW124がだんだんと魅力的に見えてきました。
 

メルセデス・ベンツ230E(走行距離5万km、ワンオーナー、33ナンバー)

 しかし、その価格で買えるW124には程度が悪いモノも多かったため、30万円台前半で落札できるモノは問題ありという可能性があったのです。そのことを知っていた私は、程度の良さそうなモノがあれば買おうと思い、たまたま出てきたワンオーナーの230Eに狙いを定めます。代行業者の人には、「程度がかなり良いから30万円程度の予算では落札できない」と言われましたが、入札するのは無料だったので、試してみたら見事28万円で落札。代行手数料などすべて併せて総額35万円以内に収まりました。

 後日、オークション会場までそのクルマを取りに行き、対面した際には、とてもキレイな状態だったのでビックリしました。さらに、後日送られてきた書類を見ると、長年ディーラーで整備されていた個体ということも判明しました。

・内外装がキレイ
・ワンオーナー
・ディーラーで整備


 こうしたことは、古いクルマを買う際の条件としてはまったく問題のないものだと言えるでしょう。また、余談ではありますが、前オーナーと私は同一ナンバー区域であったため、新車時から着けられていた「33ナンバー」も継続できたのです。

 そんな条件の良い個体を安く手に入れることができて上機嫌だった私は、クルマ好きに自慢したいと思い、高級車を複数台所有している知人に見せびらかしに行きました。その知人はW124の300Eも持っていたため、私が買ったW124が、いかにキレイな個体だったかをすぐに理解。

屋根付き駐車場に保管されていた模様でモール類がとてもキレイ

 しかし、230Eの4気筒エンジンはトラブルが多いと言い出します。そして、その知人のところに出入りしている外車ディーラーマンが私のクルマを見て、「ラジエターがもうダメ」と言いました。でも、私が乗っている感覚としては、まったく不調があるようには感じません。それでも、その人は「これ修理すると膨大な金額がかかるから、どっかに引き取ってもらったほうがいいよ」と続け、「うちだったら5万円ぐらいかな」と言われました。

 当時10代だった私は、完全に舐められていると感じ、そんな口車に乗るかと思いました。ところが後日、まったく別の修理業者に見てもらうとたしかにラジエターは変えたほうがよく、数十万円単位の修理代がかかると言われたのです。まったく問題ないはずの条件での個体でもこのような落とし穴があることに、当時の私はとてもビックリしました。

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修理して乗り続けるか、売却するか

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もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう





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