更新日:2022年12月26日 01:19
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ベイダー ニッポンの“最強ガイジン”――フミ斎藤のプロレス講座別冊レジェンド100<第71話>

 ブレット・ハートとビンス・マクマホンの確執――“モントリオール事件”までの一部始終――を描いたドキュメンタリー映画『レスリング・ウィズ・シャドウズWrestling With Shadows』の冒頭シーンにはブレットとベイダーがドレッシングルームで談笑している場面が映っている。ベイダーはWWEでは完全なノンポリだった。  WWE退団後は全日本プロレスに活動の場を求め、ハンセンとのコンビで『98世界最強タッグ』に出場(1998年=平成10年)。  全日本プロレスに在籍した2年間で三沢光晴、川田利明、小橋建太、田上明、秋山準の“四天王プラス1”とシングルマッチで対戦し、三冠ヘビー級王座を通算2回獲得した。  三沢グループの全日本プロレス退団-プロレスリング・ノア設立(2000年=平成12年6月)と同時にベイダーも新団体に移籍したが、2003年(平成15年)に契約解除。2004年(平成16年)に“ハッスル”を経由して古巣・全日本プロレスに復帰した。  その後、アメリカ国内ではTNA、WWE、インディー団体で短期間のツアーを継続。2016年11月、心臓疾患でドクターから“余命2年”を宣告されたことをツイッターで告白したが、翌2017年(平成29年)4月には藤波辰爾主宰のドラディションのリングに上がった。 ●PROFILE:ベイダーVader 1955年5月14日、コロラド州デンバー出身。本名レオン・ホワイト。NFLロサンゼルス・ラムズ在籍後、1985年、AWAでデビュー。1987年(昭和62年)12月、初来日。新日本プロレス、UWFインターナショナル、全日本プロレス、プロレスリング・ノアの各団体で活躍。ヨーロッパCWA世界ヘビー級王座(3回)、IWGPヘビー級王座(3回)、IWGPタッグ王座(パートナーはバンバン・ビガロ)、メキシコUWA世界ヘビー級王座、WCW世界ヘビー級王座(3回)、プロレスリング世界ヘビー級王座、三冠ヘビー級王座(2回)を獲得。 ※文中敬称略 ※この連載は月~金で毎日更新されます 文/斎藤文彦
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