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スタイナー・ブラザース 仲よし兄弟の“おそろいのプロレス”――フミ斎藤のプロレス講座別冊レジェンド100<第78話>



 レスリング・ポリティックスは苦手だったようで、1992年にWWEと契約したが2年で退団。

 1996年に新たにWCWと専属契約したが、1990年代後半になるとWCW首脳陣は“マンデー・ナイトロ”の連続ドラマのストーリー展開としてスタイナー兄弟の“仲間割れ”を演出し、スコットはnWoメンバーとしてシングルプレーヤーに転向。ハルク・ホーガンの勧めで髪を金髪に染めて“スーパースター”ビリー・グラハムのミレニアム・モデルに変身した。

 じつは、この時点でリックもスコットも首と腰に故障を抱えていた。

 WCW崩壊後は、スコットだけが“大物FA”としてWWEと契約(2002年10月)。リックは、フリーの立場でインディー団体で活動をつづけながらハーリー・レイス主宰のWWLに協力。レイスのブッキングでプロレスリング・ノアのリングにも上がった(2004年8月)。

 スタイナー兄弟はチームを解散したわけではなくて、それぞれがそれぞれのペースでソロ活動。気が向いたらまたどこかのリングでタッグを組むかもしれないし、引退宣言はせず、このままフェードアウトしてしまうつもりなのかもしれない。

●PROFILE:スタイナー兄弟Rick&Scott Steiner
兄リックは1961年3月9日生まれ、本名ロブ・リクスタイナー。1985年、デビュー。弟スコットは1962年7月29日生まれ、本名スコット・リクスタイナー。1986年、デビュー。IWGPタッグ王座、WCW世界タッグ王座(通算6回)、WWE世界タッグ王座(通算2回)などを保持。2000年、リックの長期欠場(首の故障)でスコットはシングルプレーヤー転向した。

※文中敬称略
※この連載は月~金で毎日更新されます

文/斎藤文彦

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