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本田圭佑がハリルに触れた発言が炎上中。どうなる「腐ったリンゴ」問題

 いまだ尾を引くハリルホジッチ前日本代表監督(65)の解任騒動だが、この件に関するイビチャ・オシム元日本代表監督(77)のインタビューが興味深かった。  ハリル氏個人の難儀な性格や言動もさることながら、代表内の「腐ったリンゴ」こそが問題の本質だと論じていたからだ。
「くまモン」のバッジを付けていたハリル

ハリルホジッチ前日本代表監督 撮影/福永大介(スポーツカルチャーラボ)

選手を「腐ったリンゴ」にたとえたオシム氏

 それは以下のような文脈で登場した。 <チームがこのままで機能しないと思われたときには、監督か選手を代えるしかない。しかし選手全員を取り代えることは困難だ。  そんなときに手っ取り早いのは、腐ったリンゴを取り出すことだ。腐ったリンゴは放っておけば、周りのリンゴも腐りだす。監督は原因を作っている選手を特定し、速やかに排除しなければならない。  だが、それでもできないときは…監督を代えるしかない。> (『web Sportiva』5月10日、オシム元監督インタビュー)  オシム氏が「腐ったリンゴ」イコール“選手”だと断言した点に注目したい。日本代表選手の中に周囲に悪影響を与える存在がいることを認めたうえで、彼らの扱いを誤ったためにハリル氏は追い出されたと論じているからだ。

“ハリルに服従しない”本田選手の発言に批判殺到

 こうした状況の中、5月14日放送のNHK『プロフェッショナル仕事の流儀』を観て、多くの人が気づいてしまったようなのだ。渦中の本田圭佑選手(31)の発言が物議をかもしているのである。 「ハリルのやるサッカーに全てを服従して選ばれていく、そのことの方が僕は恥ずかしいと思っているので。自分を貫いたという自分に誇りは持っています」  と語ってしまったからだ(4月1日収録のインタビュー)。  案の定、これを掲載した番組公式ツイッターは大炎上。“監督の指示に従うことを『服従』と捉えて反発し、そのことを美化する選手のどこがプロフェッショナルなのか”とか、“もう日本代表を応援する気がなくなった”との否定的なコメントであふれかえっている。  さらに、同日帰国した香川真司選手(29)の会見も波紋を呼んでいる。3ヶ月に渡る長期離脱を意識してか、「ケガの具合はまったく問題ない。みなさんが思っている以上に問題ないことを強調したい」と語り、さらに「ワールドカップまでがシーズンだと思っている」と言い切ったのだ。  だが、あたかもメンバーに選出されることが決まっているかのような物言いに、疑問を感じたファンも少なくないようだった。  いずれにせよ、状況が状況なのだから、二人ともあまり余計なことをしゃべらない方がいいと思うのだが……。
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代表監督をめぐって23年前にも「腐ったミカン」騒動が
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